今回のサイクリングの目的の一つは、
自転車が通行可能な、
東金九十九里有料道路を思い切り飛ばすこと。
ほぼ直線の約10km。
軽車両は20円の通行料。
二輪と軽車両の料金所は左端のレーンにあり、
この料金投入箱にコインを投げ入れる形です。
パーキングエリアはトイレと自販機しかありません。
どこぞのオバはんに、
「え〜っ・・・自転車いいの〜?」と驚かれる始末。
ここまで来る途中、
同じ高校の同級生みろくから、
九十九里に新しい、
「道の駅」が出来たとの情報が、
LINEグループトークにあり、
ググったものの不明のままでした。
どうやらこの「海の駅」のことのようです。
よし、ここを目的地にしようか。
東金九十九里有料道路・今泉PAにある、
「千鳥と遊ぶ像」と名付けられた、
高村光太郎とその妻・智恵子の像です。
千鳥と遊ぶって、
オラーこんなイメージぢゃないんだけど。。。
浅草寺のハトぢゃないんだから、
手の上には乗んねーつーの。
それから光太郎さんちょっとワクワクさんチック。
千鳥と遊ぶ智恵子
人つ子ひとり居ない九十九里の砂浜の
砂にすわつて智恵子は遊ぶ。
無数の友だちが智恵子の名をよぶ。
ちい、ちい、ちい、ちい、ちい――
砂に小さな趾あとをつけて
千鳥が智恵子に寄つて来る。
口の中でいつでも何か言つてる智恵子が
両手をあげてよびかへす。
ちい、ちい、ちい――
両手の貝を千鳥がねだる。
智恵子はそれをぱらぱら投げる。
群れ立つ千鳥が智恵子をよぶ。
ちい、ちい、ちい、ちい、ちい――
人間商売さらりとやめて、
もう天然の向うへ行つてしまつた智恵子の
うしろ姿がぽつんと見える。
二丁も離れた防風林の夕日の中で
松の花粉をあびながら私はいつまでも立ち尽す。