「幕末まらそん侍」(ハルキ文庫)


→ 「超高速!参勤交代」(講談社文庫)




「超高速!参覲交代」の著書、
脚本家・土橋章宏さんの小説三作目は、
またまたトンデモない、
ハチャメチャな題名ですが、
なんと史実を題材にした内容とか!?





幕末まらそん侍 (ハルキ文庫)

幕末まらそん侍 (ハルキ文庫)




時は幕末、安政二年(1855)。
安中藩主・板倉勝明は、
藩士の心身鍛錬の為、藩士96名に、
安中城内から碓氷峠熊野神社までの、
七里七町(28.3km)・標高差1000mを走らせる、
安政遠足」(あんせいとおあし)を実施します。
これが実はバリバリの史実で、
記録は「安中御城内御諸士御遠足着帳」に残り、
安中城址には「安中藩安政遠足の碑」や、
「日本マラソン発祥の地」碑もあるとか。
昭和三十一年(1956)に一度、勝新太郎主演で、
「まらそん侍」として映画化されており、
昭和五十年(1975)からはこれを記念して、
毎年五月に「安政遠足侍マラソン」が、
開催されているそうです。





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→  安政遠足 侍マラソン|観光行事|安中市




これをあの土橋さんが小説にしたのだから、
面白くない訳がない!!
男と男のライバル同士の友情や、
女絡みで脱藩を企てる藩士と妻の・・・。
代々隠密を継いだ者の苦悩などなど、
盛り沢山な内容で笑いあり涙あり。
なんとこちらも映画化が決定したそうです。