→ 「銀漢の賦」(文春文庫)
→ 「螢草」(双葉文庫)
→ 「春風伝」(新潮文庫)
→ 「秋月記」(角川文庫)
→ 「無双の花」(文春文庫)
→ 「「いのちなりけり」「花や散るらん」(文春文庫)
→ 「柚子の花咲く」(朝日文庫)
→ 「川あかり」(双葉文庫)
→ 「蜩ノ記」(祥伝社文庫)
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- 作者: 葉室麟
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2014/11/10
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結局一日中雨だったので、
こちらのタイトルもオマケのup。
まだまだ続く第?次・葉室麟さんマイブーム。
こちらは豊後日田で、
私塾・咸宜園を主宰した広瀬淡窓と
家業の商家を継いだ次弟・九兵衛を描いた作品。
時代を同じくして、私塾・洗心洞を主宰して、
後に大塩平八郎の乱を起こす、
大塩中斎を対局的に表現しています。
咸宜園といえば、高野長英や大村益次郎、
写真家・上野彦馬を輩出した、
私塾という知識はありましたが、
広瀬淡窓の人となり、
ましてや弟の、商人・九兵衛や、
淡窓を継ぐ旭荘に対する知識は全くありませんでした。
架空の人物を交えた、九兵衛の恋模様などもあり、
読み応えのある一本です。
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少き時には愁いとよぶは底者と作すとせしに
— makoto‐jin‐rei (@makotojinrei) 2016年3月11日
老境にてはじめて知りぬ 世には愁い有るを
世間を忘れ尽くすとも憂いは故のごとく在り
身和み忘却して始めて応に休むべし
陸游
若い頃は愁いなどという気持ちを知ることはなかった。
— makoto‐jin‐rei (@makotojinrei) 2016年3月11日
晩年になって、ようやくこの世に愁いがあることを知った。
知ってしまえば、もはや世間のことを忘れても憂いはそのままにある。
愁いがなくなるのは自分自身を含めてすべてを忘れる時でしかないだろう。