「おもかげ橋」(幻冬舎時代小説文庫)


→ 「霖雨」(PHP文芸文庫)
→ 「銀漢の賦」(文春文庫)
→ 「螢草」(双葉文庫)
→ 「春風伝」(新潮文庫)
→ 「秋月記」(角川文庫)
→ 「無双の花」(文春文庫)
→ 「「いのちなりけり」「花や散るらん」(文春文庫)
→ 「柚子の花咲く」(朝日文庫)
→ 「川あかり」(双葉文庫)
→ 「蜩ノ記」(祥伝社文庫)
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今日はD番だったもので、
貯金の読書ネタで失礼します。
さてさて、まだまだ続く、
第?次・葉室麟マイブーム。







剣は一流だが閑古鳥なく道場主の浪人・弥市。
武士の身分を捨て商家に婿に入った喜平次。
二人は同じ国元で勘定方だったのだが、
上司の裏切りで致仕を強要された過去を持つ。
そんな二人が住む江戸に、
二人の初恋の相手、
元上司の娘・萩乃が16年ぶりに現れて、
二人は用心棒を引き受ける。
儘ならぬ人生と初恋の結末。




武士とは命懸けで人を信じるもの。





新婚時代の神楽坂在住時は、
面影橋」はお散歩コースでしたし、
主人公の一人の剣客は、
「しゃくれていて糸瓜と呼ばれていた。」
なんて、他人とは思えない。
初出は日刊ゲンダイの連載で、
主人公の二人の名が弥市・喜平次ですから、
葉室版「東海道膝栗毛」の、
弥次喜多珍道中かと読み始めたら、
そこはやはり葉室麟さん。
コミカルでありながら、
藩を二分するような政争に巻き込まれ、
ドロドロとした復讐と胸のすくような剣劇
そして最後はキチンと泣かせられます。