元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】

習志野在住紀尾井町勤務の千葉都民。神社仏閣・歴史散歩、カメラ、自転車、バイクが趣味。ラーメン二郎(京成大久保店ホーム)・蕎麦が大好物。

「潮鳴り」(祥伝社文庫)


→ 「陽炎の門」(講談社文庫)
→ 「おもかげ橋」(幻冬舎時代小説文庫)
→ 「霖雨」(PHP文芸文庫)
→ 「銀漢の賦」(文春文庫)
→ 「螢草」(双葉文庫)
→ 「春風伝」(新潮文庫)
→ 「秋月記」(角川文庫)
→ 「無双の花」(文春文庫)
→ 「「いのちなりけり」「花や散るらん」(文春文庫)
→ 「柚子の花咲く」(朝日文庫)
→ 「川あかり」(双葉文庫)
→ 「蜩ノ記」(祥伝社文庫)
→ 「葉室麟」関連の記事




潮鳴り (祥伝社文庫)

潮鳴り (祥伝社文庫)





さて本日二本目の葉室麟作品は、
ようやく文庫化されました、
直木賞受賞作「蜩ノ記」と同じ、
豊後・羽根藩を舞台にした第二弾。




お役目に不手際があり、
御役御免となって、
隠居して漁師小屋で、
酒浸りの日々を送る主人公・櫂蔵。
襤褸蔵と呼ばれるほどに身を落とす。
しかし家督を譲った腹違いの弟が切腹
酒を絶ち、再び出仕に就いて、
弟の無念を晴らそうと奔走する。
次第に武士の矜持を取り戻す櫂蔵。
酌婦・お芳との淡い恋、
継母・染子との確執、
そして胸のすくような逆転劇。
葉室麟作品らしい、
ほろ苦く爽やかな後味。
こっちの方が好きだな俺氏。



「落ちた花は二度と咲かぬ。」



「二度目に咲く花はきっと美しいと思う。
一度目は傲慢に咲くが、
二度目は苦しみ悲しみを乗り越えて、
そうありたいと願って咲くから。」