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→ 「おもかげ橋」(幻冬舎時代小説文庫)
→ 「霖雨」(PHP文芸文庫)
→ 「銀漢の賦」(文春文庫)
→ 「螢草」(双葉文庫)
→ 「春風伝」(新潮文庫)
→ 「秋月記」(角川文庫)
→ 「無双の花」(文春文庫)
→ 「「いのちなりけり」「花や散るらん」(文春文庫)
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- 作者: 葉室麟
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2016/05/12
- メディア: 文庫
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さて本日二本目の葉室麟作品は、
ようやく文庫化されました、
直木賞受賞作「蜩ノ記」と同じ、
豊後・羽根藩を舞台にした第二弾。
お役目に不手際があり、
御役御免となって、
隠居して漁師小屋で、
酒浸りの日々を送る主人公・櫂蔵。
襤褸蔵と呼ばれるほどに身を落とす。
しかし家督を譲った腹違いの弟が切腹。
酒を絶ち、再び出仕に就いて、
弟の無念を晴らそうと奔走する。
次第に武士の矜持を取り戻す櫂蔵。
酌婦・お芳との淡い恋、
継母・染子との確執、
そして胸のすくような逆転劇。
葉室麟作品らしい、
ほろ苦く爽やかな後味。
こっちの方が好きだな俺氏。
「落ちた花は二度と咲かぬ。」
「二度目に咲く花はきっと美しいと思う。
一度目は傲慢に咲くが、
二度目は苦しみ悲しみを乗り越えて、
そうありたいと願って咲くから。」