宗派 法相宗 大本山
本尊 釈迦如来
630-8213 奈良市登大路町48
公式サイト http://www.kohfukuji.com/
→ 特別展「国宝 阿修羅展」東京国立博物館 その八
→ 「国宝 興福寺仏頭展」東京藝術大学大学美術館
→ 「興福寺」関連の記事
この週末は特に仕事で予定がなかったもので、
初めて関東には帰らずに、
関西で過ごすことに致しました。
てな訳で新大阪から地下鉄でなんばに出て、
近鉄の大阪難波駅で、
この「奈良世界遺産フリーきっぷ」、
奈良・斑鳩1dayコースを一枚購入。
近鉄電車の快速急行で、
大阪難波から近鉄奈良までは、
あっという間のわずか36分。
行基菩薩像の立つ駅前に参りました。
あいにく雨がしとしとと降っていますが、
バスは乗り放題なんだけど、
折角なので傘を差して歩きましょう。
まずはそもそもは藤原氏の氏寺ながら、
官寺となって事実上大和一国を、
数百年も支配していた興福寺へ。
駅前商店街にある道案内に従っていると、
現在の寺域の南西の角に到着しました。
石段を上がればすぐ現れる、
国宝の三重塔は、
高さは18.9mと小ぶりなものの、
鎌倉時代初期再建。
そしてすぐ隣の南円堂は、
寛保元年(1741)立柱の重文ですが、
あの西国三十三ヶ所観音霊場の、
第九番札所というビッグネーム。
写真を止むを得ずカットしたものの、
やはり国宝の北円堂の手前、
本日奈良で初めて出会った鹿はこの親子。
ここで現在の興福寺境内案内図を確認して、
自己の現在地を改めて確認。
南の正面玄関だった南大門も、
その次の中門も、
今は基壇と礎石の跡のみ。
そして寺の最も中心の中金堂は、
ご覧の通りの現在復元再建中。
この裏側の講堂跡に、
昭和四十九年(1974)に、
薬師寺の旧金堂を大改造して、
移築した仮金堂があります。
そして国宝・五重塔。
最初は天平二年(730)、
光明皇后の建立。
現在のものは六代目の再建とはいえ、
応永三十三年(1426)と室町時代。
高さ50.1mは東寺に次ぐ、
日本二位の高さ。
五重塔の北に位置する国宝・東金堂。
こちらも初代は神亀三年(726)の建立で、
やはり何度も兵火や火災で焼失し、
応永二十二年(1415)の再建。
本尊の薬師如来と脇侍の日光・月光菩薩は、
今の東金堂再建の際に作られていずれも重文。
この三尊の周りを固める、文殊菩薩坐像、
四天王立像、十二神将、維摩居士坐像はいずれも国宝。
東金堂の北にある国宝館は、
食堂・細殿があった場所に、
外観を模して昭和三十四年に建てられた宝物殿。
食堂の礎石群は地下に保存されているとか。
食堂の本尊だった、
国宝・千手観音菩薩立像が中央に鎮座し、
仏像界のプリンスとも称される、
国宝・仏頭はここにいらっしゃいます。
三年前に東京でお逢いした以来。。。
国宝、重文が所せましと並ぶ国宝館ですが、
ここで私の一番の目的は、
ミーハーですがやっぱり阿修羅チャソ。
昔はガラスケースに入っていましたが、
LEDになってからすぐ近くで、
拝することが出来るようになりました。
こちらも東京でお逢いしてから、
七年振りの再会です。
しばし時を忘れて見惚れておりましたが、
一日中ここにいる訳にも参りません。
後ろ髪を引かれながら、
次のなら仏像館を目指します。