「大和古寺風物誌」(新潮文庫)


大和古寺風物誌 (新潮文庫)

大和古寺風物誌 (新潮文庫)





ワタシのような仏ヲタなお参ラーともなりますと、
こちらの亀井勝一郎著「大和古寺風物誌」や、
和辻哲郎土門拳の「古寺巡礼」は、
バイブル的な存在となり、
"座右の名著" として、
いつも手元に置きたいものですが、
数年前に誰かに貸したままになったのか、
本棚に見当たらず、
文庫を買おうと書店を見ても、
在庫がある店に当たらず、
ついついそのままになっておりました。









しかし先週の土曜日、
鳥吉での待ち合わせの前に、
向かいの古書店を覗けば、
なんとワタシの生まれた、
昭和四十四年(1969)の
新潮文庫の二十七刷があーるじゃありませんか。








当時の定価は110円。
今の売値は100円。
文章は昭和十四年(1939)から、
昭和十七年(1942)にかけて書かれたものが多く、
初版はなんと昭和十八年(1943)。
しかしそんな古さを全く感じさせず、
悠久の歴史をスケッチしたかのような名著。
これを久しぶりに読んで、
また奈良に行きたくなりました。