「とっぴんぱらりの風太郎」【上・下】(文春文庫)

→ 「鴨川ホルモー」(幻冬舎文庫)
→ DVD「鴨川ホルモー」
→ 「鹿男あをによし」(幻冬舎文庫)
→ 「プリンセス・トヨトミ」
→ 「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」(ちくまプリマー新書)
→ 「ザ・万歩計」(文春文庫)・「ザ・万遊記」
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千葉"本宅"と大阪"別宅"を往復する
二重生活になりまして早いもので半年です。
いろいろとライフスタイルに変化がありましたが、
その内の一つは読書の冊数が著しく減ったこと。。。





→ [本・雑誌]記事一覧 - 旧・元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】跡地




もちろんブログに載せていないものも、
多数、読んではおりますが、
それでも全体数でもおそらく半減以下。
往復の新幹線では映画を観ることが多く、
そして何よりも関西では、
電車の通勤時間が短いんです。
だって新大阪から福島は、
京都線一駅4分、
大阪で乗り換えて、
大阪から福島は環状線で、
たった一駅2分なんです。。。








そんな読書環境の中で、
久しぶりにブログに載せたいと思ったのは、
久しぶりの万城目学さんの初の時代小説。
出来損ないの"ニート"伊賀忍者風太郎が、
不思議なひょうたんと出会い、
大阪冬の陣、夏の陣で死闘を繰り広げる物語。
しかし、そこは万城目ワールドですから、
血で血を洗うような戦闘絵巻の中に、
なんとも力の抜けた魅力的な登場人物を配し、
独特の世界観が広がって行きます。
これは"忍び"を「生業」とするもののお話ですが、
実は人生にとって「仕事」とは何か、
命を賭してでもなり遂げるべきものは何かと、
読者に対して問いかけている作品でもあります。
この主人公をそれを成し遂げる、
ハッピーエンドなんですが、
なぜか涙が止まりません。




あ!?、万城目作品で泣かされたの初めてかも。(笑)