「横道世之介」(文春文庫)

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横道世之介 (文春文庫)

横道世之介 (文春文庫)





プライムビデオで観た、
映画「横道世之介」が、
あまりに自分の大学時代とドンピシャで、
思いの外に面白かったもので、
原作の文庫も読んでみました。




映画は240分という長さなのですが、
それでもなくなく、
かなりのエピソードを、
やむなくカットしたのでしょう、
人物設定がかなり入念に作られているので、
映画はあんなに面白くなったですね。
逆に原作から読んでいたのであれば、
あのキャスティングは思いもつきませんが、
主役の高良健吾
ヒロインの吉高由里子
友達の綾野剛池松壮亮は、
後で他を想像することすら出来ません。
なんだか逆に原作ではなく、
映画を褒める内容になってしまいましたが、
本来は原作を読んでから、
映画を観た方が愉しめたと思います。



「私たちみたいな豊かな国で生まれ育った
若い男と女が別れる理由に、
馬鹿みたいなこと以外の理由があるとも思えないけど.....」



そんな”馬鹿みたいな”青春を過ごせたこと。
そして今の”馬鹿みたいな”この中年の余生。
ホント”馬鹿みたい”だけど、
いやいやなかなか人生愉しい。


「世之介さん、私ね、今回のことで
どれだけ自分が役に立たない人間なのかって
わかったような気がしましたの」


なんの役にも立たない人間だけど、
とにかく今生きていることに感謝です。