西國三十三所順打ち巡礼記

旧・元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】

【秩父第三番】岩本山 常泉寺

宗派 曹洞宗
本尊 聖観世音菩薩
ご詠歌 補陀落岩本寺と 拝むべし 峰の松風 ひびく滝津瀬
368-0004 秩父市山田1392




常泉寺



第二番の納経所・光明寺から、
第三番・常泉寺は、
ほぼ平坦な田園風景。
正面本堂は安政五年(1858)の再建。
創建は行基ともされていますが、
それは定かなものではなく、
そもそもこの岩本観音堂と、
常泉寺は別の寺で、
少し離れた場所にあったんだとか。
今はここも光明寺の末寺となり、
復興された際に岩本観音堂を、
ここに移して今に至るそうです。




観音堂



この観音堂は元々は、
秩父神社内にあって、
明治の廃仏毀釈で、
廃寺になった元・第十五番の、
蔵福寺にあった薬師堂で、
明治三年(1870)に移築されたものとか。
第一番四万部寺と同様に、
藤田徳左衛門吉久の作。
本尊は室町時代作の聖観音




今は飲めない長命水





昔、床に伏せていた住職の夢枕に、
観音様が現れてお告げを受け、
この水を飲んだところ、
病を回復したという井戸は、
長命水と呼ばれていますが、
せちがないことに、
現在は環境の変化により飲料不可です。




第3番朱印