「生きるぼくら」(徳間文庫)


→ 「翼をください」【上・下】(角川文庫)
→ 「でーれーガールズ」(祥伝社文庫)
→ 「風のマジム」(講談社文庫)
→ 「小説 星守る犬」(双葉文庫)
→ 「一分間だけ」(宝島社文庫)
→ 「まぐだら屋のマリア」(幻冬舎文庫)
→ 「キネマの神様」(文春文庫)
→ 「楽園のカンヴァス」(新潮文庫)
→ 「本日は、お日柄もよく」(徳間文庫)
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生きるぼくら (徳間文庫)

生きるぼくら (徳間文庫)



久しぶりに読む、
原田マハさんの文庫化作品は、
いじめからひきこもりとなった24歳の青年が、
突然頼りの母がいなくなってしまい、
離婚した父方祖母を訪ねて蓼科へ向かい、
周囲の人々に助けられて、
米作りを通して人間的に成長してゆく物語。
数行のあらすじにしてしまえば、
そんな簡単なお話ですが、
そこは稀代のストーリーテラーの、
原田マハさんですから、
心が震えてしまうような、
感動の物語へと引き込まれてしまいます。



→ 「砂の王国」【上・下】(講談社文庫)





荻原浩さんの「砂の王国」も、
普通のサラリーマンが、
ホームレスになってゆく描写が、
とてもリアリティがあって
リーダビリティに圧倒されましたが、
この作品の主人公が壮絶ないじめから、
ひきこもりとなってゆく過程にも、
今まで自分が理解出来なかった、
その心情が繊細に描かれていて、
強く引き込まれました。



原田マハさんの直木賞受賞は、
もう遠いことではないでしょう。