「黒澤明 DVDコレクション」7『乱』

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黒澤明 DVDコレクション」 
→ 1『用心棒』
→ 2『七人の侍』
→ 3『赤ひげ』
→ 4『椿三十郎』
→ 5『天国と地獄』
→ 6『羅生門』その二





→ 「黒澤明という時代」(文藝春秋)
→ DVD「羅生門」その一
→ DVD「生きる」・「赤ひげ」
→ DVD「姿三四郎」・「續姿三四郎」
→ DVD「一番美しく」
黒澤明監督作品と「スター・ウォーズ」シリーズ 
→ その一その二
→ 「黒澤明」関連の記事






中学生の頃に名画座で、
黒澤明監督作品を十数本観て、
たちまち大ファンになったワタシ。
しかし封切時にロードショーで、
初めて本編を観たのは、
この「乱」が初めての事で、
公開当時のワタクシは、
高校一年生でございました。
さてこの「乱」は、
黒澤明が監督した、
最後の時代劇であり、
黒澤監督本人はこの作品を、
「ライフワーク」と位置付け、
「人類への遺言」でもあるとも、
公言しています。
物語は、架空の戦国武将、
一文字秀虎を主人公に、
その晩年と三人の息子との確執、
兄弟同士の擾乱を描いたもので、
骨格はシェイクスピアリア王』と、
毛利元就の「三本の矢」の逸話が、
織り交ぜられたものです。






構想は日ソ合作の、
デルス・ウザーラ」公開の、
昭和五十年(1975)頃にされましたが、
あまりに高額な製作予算であった為に、
先に前哨戦として「影武者」が制作され
昭和五十五年(1980)に公開されました。
「影武者」はある程度の成功を収めますが、
黒澤がイギリス、ニューヨーク、
ハリウッドを駆け回るも、
依然として資金調達に目処が立たず、
どうにかフランスの、
ゴーモン社の出資を受け、
日仏合作という形で、
当時日本映画史上最高額の、
約26億円の製作費を掛けて完成し、
昭和六十年(1985)に公開されます。
ワダ・エミさんが、
第58回アカデミー賞の、
衣裳デザイン賞を受賞するなど、
英国アカデミー賞外国語作品賞、
全米映画批評家協会賞作品賞、
ブルーリボン賞作品賞など、
国内外で多くの賞を受賞しますが、
ワタシは正直黒澤作品中では、
あまり好きな作品ではありません。
この前々作の、
デルス・ウザーラ
あたりから、どうも、
"黒澤明作品は難解である"という、
食わず嫌いを増やしている、
原因があるような気がします。






てな訳で、去年4Kで、
デジタル修復されましたが、
劇場には足が向きませんでした。





さて、これからも、
黒澤明 DVDコレクション」を、
全30巻購入するつもりではありますが、
どうも、ブログ記事としては、
あまり人気がないもので、
今後、全巻を記事にするかどうかは、
検討ちうでございまする。