「春山入り」(新潮文庫)



→ 「白樫の樹の下で」(文春文庫)
→ 「かけおちる」(文春文庫)
→ 「鬼はもとより」(徳間文庫)
→ 「つまをめとらば」(文春文庫)





春山入り (新潮文庫)

春山入り (新潮文庫)





青山文平マイブーム五冊目は、
第154回直木賞を受賞した、
「つまをめとらば」と同様の短編集です。
単行本「約定」を文庫化する際に改題しました。
今回も巻末に著者の後書きがあり、
その短編への熱きこだわりが書かれています。
六編中に「半席」という作品がありますが、
これが実はまだ文庫化されていない、
単行本「半席」にも載っているとか。
これは著者がこれら短編を生み出した、
軌跡を残したいというこだわりがあったとか。
青山さんも遅咲きの作家さんなので、
あるいは短編集は、
「つまをめとらば」「春山入り」
「半席」の三冊のみになるかも...と、
気弱な発言がありますが、
是非とももっと秀作を生み出して下さい。
「半席」の文庫化も楽しみにしております。