「さわらびの譜」(角川文庫)



→ 「はだれ雪」【上・下】(角川文庫)
→ 「散り椿」(角川文庫)
→ 「神剣 人斬り彦斎」(ハルキ文庫)
→ 「蒼天見ゆ」(角川文庫)
→ 「春雷」(祥伝社文庫)
→ 「陽炎の門」(講談社文庫)
→ 「潮鳴り」(祥伝社文庫)
→ 「おもかげ橋」(幻冬舎時代小説文庫)
→ 「霖雨」(PHP文芸文庫)
→ 「銀漢の賦」(文春文庫)
→ 「螢草」(双葉文庫)
→ 「春風伝」(新潮文庫)
→ 「秋月記」(角川文庫)
→ 「無双の花」(文春文庫)
→ 「川あかり」(双葉文庫)
→ 「いのちなりけり」「花や散るらん」(文春文庫)
→ 「柚子の花咲く」(朝日文庫)
→ 「蜩ノ記」(祥伝社文庫)
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さわらびの譜 (角川文庫)

さわらびの譜 (角川文庫)





この文庫も読んだつもりで、
読んでいなかった、
葉室麟さんの「扇野藩」シリーズの一本。
まだ文庫化されていないのは、
「青嵐の坂」のみとなりました。





扇野藩の重臣で、
日置流雪荷派弓術を伝える、
有川将左衛門の娘、伊也。
藩の弓術師範大和流門下の、
樋口清四郎と渡り合うほどの弓矢の名手。
互いに競い合ううちに、
互いに惹かれ合うが、
将座衛門は樋口家からの縁談の相手を、
流派が混ざり合うことを嫌い、
妹の初音を許嫁にしてしまう。
ここから先は、葉室麟さんお得意の、
藩の派閥抗争が渦巻く展開となりますが、
とにかくこの"弓矢小町"伊也が"男前"。
いやいやコレはスポ根ラブストーリーですよ。
ラストはロッキーのテーマが脳内リフレイン。
ただしロッキーと違うのは男女の役割が逆デス。