映画「散り椿」

公式サイト http://chiritsubaki.jp/






→ 「散り椿」(角川文庫)
→ 「さわらびの譜」(角川文庫)
→ 「はだれ雪」【上・下】(角川文庫)
→ 「神剣 人斬り彦斎」(ハルキ文庫)
→ 「蒼天見ゆ」(角川文庫)
→ 「春雷」(祥伝社文庫)
→ 「陽炎の門」(講談社文庫)
→ 「潮鳴り」(祥伝社文庫)
→ 「おもかげ橋」(幻冬舎時代小説文庫)
→ 「霖雨」(PHP文芸文庫)
→ 「銀漢の賦」(文春文庫)
→ 「螢草」(双葉文庫)
→ 「春風伝」(新潮文庫)
→ 「秋月記」(角川文庫)
→ 「無双の花」(文春文庫)
→ 「川あかり」(双葉文庫)
→ 「いのちなりけり」「花や散るらん」(文春文庫)
→ 「柚子の花咲く」(朝日文庫)
→ 「蜩ノ記」(祥伝社文庫)
→ 「葉室麟」関連の記事







「散り椿」のチラシ













こんなツイートをしましたら、
速攻のAクイックで、
「予告編しか観てないくせに批評するな!」
と、DMでお叱りを受けましたので、
興行的に大コケが噂されるコチラを、
あまり気がのらないものの、
仕方なく観て参りました。
確かに土曜日でもガラガラの客席。
それでもイビキの音は、
中盤からかなりの大音量になりました。
日本の四季の映像は美しいです。
お馴染みすぎる彦根城も、
見てきたばかりなので、
ロケとCGの境が分かり面白かった。
オープニングロールで、
キャスト・スタッフが、
自筆のサインだったのは、
ちょっと面白かったけど、
エンドロールでほんのちょいの、
「協力」までそれが続いていたのは、
なんだか安っぽい卒業記念の、
寄せ書きを見るようでドン引き。
監督の全体的な演出も撮影も、
岡田准一さんの"浪人"も殺陣も、
黒澤明氏や三船敏郎氏の、
インスパイアであることは、
言わずして分かります。
しかしなんか残念に違いすぎる。
まず男女がベタベタしすぎ。
あの時代の武家社会にあり得ない。
また奥田瑛二さんの演技が下手すぎ。
そしてまず岡田准一さんを、
キャスティングしてしまったことから、
原作よりも年齢が若すぎて、
物語で重要な役割を占める、
「甥」を「義弟」にせざるを得ず、
「妻」の「妹」の黒木華さんは、
「行かず後家」にされてしまい、
どんどんどんどん原作の持ち味を、
捻じ曲げなくてはならなくなります。
こうなるともう原作とは完全な別物。
藩の権力抗争の構図も全然不明確。
クライマックスもメチャクチャで、
「亡き妻の本当の気持ち」も、
主要人物の死の意味も全く変わり、
友が主人公に語るべき台詞が、
主人公が違う人に話したり、
ラストはもう溜息混じりの、
「呆れ」しかありません。
西島秀俊さん演じる采女の、
結末を期待していたのに、
なんぢゃこりゃふざけんな。
そしてお叱りを受けた、
岡田准一さんの殺陣の批評ですが、
全編通してじっくり拝見しましたが、
確かに速く敏捷で、へっぴり腰で
かなりの研究と工夫がありますが、
あれはスターウォーズの殺陣。
「居合」の要素を入れたのはよくとも、
あの主人公は豪剣を極めた「鬼の新兵衛」。
「忍術」や「抜刀術」は似合いません。





葉室麟に捧ぐ」?





┐(´д`)┌





てか、敬称くらいつけたら??





しかし日本の俳優って、
なんでこんなに少ないの??
予告編に同じ俳優が何作も出てくるって、
なんだか寂しくなってしまいます。
あ、ハリウッドも似たようなもんか。
(´-ε-`)




※あくまで葉室麟氏の原作を愛する、
一個人の主観的な感想に過ぎません。
個人的なブログにつきご容赦願います。