「黒澤明 DVDコレクション」29『夢』

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黒澤明 DVDコレクション」 
→ 1『用心棒』
→ 2『七人の侍』
→ 3『赤ひげ』
→ 4『椿三十郎』
→ 5『天国と地獄』
→ 6『羅生門』
→ 7『乱』
→ 8『隠し砦の三悪人』
→ 9『生きる』
→ 10『蜘蛛巣城』
→ 11『醉いどれ天使』
→ 12『野良犬』
→ 13『静かなる決闘』
→ 14『悪い奴ほどよく眠る』
→ 15『影武者』
→ 16『生きものの記録』
→ 17『どですかでん』
→ 18『どん底』
→ 19『わが青春に悔いなし』
→ 20『素晴らしき日曜日』
→ 21『白痴』
→ 22『姿三四郎』
→ 23『續姿三四郎』
→ 24『デルス・ウザーラ』
→ 25『八月の狂詩曲』
→ 26『一番美しく』
→ 27『醜聞』
→ 28『虎の尾を踏む男達』
黒澤明監督作品と「スター・ウォーズ」シリーズ 
→ その一その二
→ 「黒澤明という時代」(文藝春秋)
→ DVD「羅生門」その一
→ DVD「生きる」・「赤ひげ」
→ DVD「一番美しく」
→ 「黒澤明」関連の記事




あ、こんばんは。
まだ一応生きています。
今日も事前に書いていた、
貯金ネタにて失礼致します。







さて黒澤明監督作品、
第28作目の『夢』は、
日本国内では出資者が見つからなかった為、
スティーヴン・スピルバーグに脚本を送り、
彼がワーナー・ブラザースに、
圧力をかけて制作が実現したもので、
日本とアメリカの合作映画に数えられます。
現在もワーナーが配給権を持っているので、
デルス・ウザーラ』と同様に、
日本でのフィルム上映の機会はあまりありません。
ワタシも映画館で観たのは、
公開時のロードショーだけデス。
「日照り雨」
「桃畑」
「雪あらし」
「トンネル」
「鴉」
「赤冨士」
「鬼哭」
「水車のある村」
の、八話からなるオムニバス形式で、
全て黒澤明自身が見た夢を元にしています。
夏目漱石の『夢十夜』と同様に、
各エピソードの始まりに、
「こんな夢を見た」
という文字が表示されます。
「日照り雨」の家の軒先のセットは、
黒澤が幼少期に住んでいた家を再現したものとか。
また黒澤が最も好きだった画家、
ゴッホが登場しますが、
そのゴッホを演じたのは、
黒澤を敬愛するマーティン・スコセッシです。
この作品の製作中に、黒澤明への、
アカデミー名誉賞の受賞が決定しました。
授賞式ではこの作品のキャスト・スタッフに加えて、
黒澤の孫が一堂に会して、
受賞祝いと八十歳の誕生日を祝う、
ビデオが上映されたそうで、
まさに夢心地だったことでしょう。