「チャップリン暗殺指令」(文春文庫)

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今日も在宅&直行直帰の、
週の始まりの月曜日デスが、
午前ちう事務処理を済ませても、
雨は降り止まず、
珍しくバスと電車で、
都内に向かう前に、
昼飯はウチで簡単に済ませました。
てな訳で貯金の読書ネタです。




チャップリン暗殺指令 (文春文庫)

チャップリン暗殺指令 (文春文庫)




何度か書いております通り、
中学生の頃から名画座に通い詰め、
映画少年となったワタシが、
最初にハマったのは、
邦画では黒澤明で、
洋画ではチャップリン





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このお二人に関する本は、
かなり読み漁りましたので、
あの昭和七年(1932)の五・一五事件では、
初来日していたチャップリンが、
実は暗殺の危機にあったことは、
知識としては知ってはおりましたが、
それをあの「超高速!参勤交代」」の、
土橋章宏さんが取り上げたのなら、
笑いあり、涙ありの、
エンターテインメント作品に、
仕上げているのだろう?と、
軽い気持ちで読み始めました。
しかしこの作品では、
土橋さんお得意の、
「笑い」は封印したんですねぇ。
チャップリンの秘書だった高野虎市氏や
五・一五事件の計画立案・現場指揮をした、
海軍中尉・古賀清志など、
実在の人物がしっかりと脇を固めて、
もちろんチャップリン本人や、
その兄のシドニーなどの人となり、
来日での行動もしっかりと描きつつ、
極貧東北農村出身の架空の主人公、
陸軍士官学校の津島新吉の視点から、
当時の時代背景を踏まえつつ、
物語はサスペンス調に進行します。
チャップリンはかなり美化されていますが、
女好きだったという描写はしっかり描かれています。
(実際にはかなりロリコンだったようデスが...)