「ペリリュー・沖縄戦記」(講談社学術文庫)

この夏二度目の有給休暇を取った本日。
で、朝から昨日の猪苗代湖一周の、
ブログ記事作成をコツコツ。
ランチは自宅で簡単に済ませましたので、
今日のブログは恒例の貯金読書ネタです。




makoto-jin-rei.hatenablog.jp

ザ・パシフィック セット(5枚組) [DVD]

ザ・パシフィック セット(5枚組) [DVD]

  • 発売日: 2015/11/03
  • メディア: DVD




先日Amazon Prime Videoで、
シリーズ全作を続けざまに鑑賞した、
「バンド・オブ・ブラザーズ」と、
「ザ・パシフィック」ですが、
やはりどうしても根拠が不明な、
日本軍の描き方が気になってしまい、
原作の一つであるという、
海兵隊一兵士の手記という、
こちらを購入して読んでみました。






この原作の中には、
やはりあのへんてこりんな、
日本軍のエピソードはありません。
欧米の史実を基にしたという作品の多くが、
いい加減すぎるほどいい加減なことは、
もう何度も経験して知っていたはずですが、
またまたついつい気になってしまいました。
あくまでこの作品は、
海兵隊員の末端の一兵士、
ユージーン・スレッジが、
常に忍ばせ持ち歩いていた、
ポケットサイズの聖書に記した、
メモを元にした回顧録で、
彼と彼の周囲の人々が、
徐々に人間性を失っていく、
その過程が鮮明に描かれています。
今まで様々な戦記や回顧録を読みましたが、
最も「もし自分が・・・」という立場が、
最も容易に想像出来る文書でした。
「ザ・パシフィック」も何も無理矢理に、
兵士数名のエピソードを描かなくとも、
この戦記を忠実に再現していたら、
もっともっと興味深い、
作品になっていたかもしれません。