「あきない世傳 金と銀」【①~⑩】(ハルキ文庫)


今日はマンションの、
自治会・管理組合共に、
一年一度の通常総会が行われ、
昨年度、役員を努めた自治会は、
最終日となりまして、
今年度、理事となる管理組合は、
初回の理事会が行われます。
てな訳で、日曜日に珍しく、
貯金の読書ネタです。




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あきない世傳 金と銀 1〜9

あきない世傳 金と銀 源流篇 (時代小説文庫)

あきない世傳 金と銀 源流篇 (時代小説文庫)

  • 作者:髙田郁
  • 発売日: 2016/02/12
  • メディア: 文庫
あきない世傳金と銀〈2〉早瀬篇 (ハルキ文庫)

あきない世傳金と銀〈2〉早瀬篇 (ハルキ文庫)

  • 作者:郁, 高田
  • 発売日: 2016/08/09
  • メディア: 文庫
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物がさっぱり売れない享保期に、摂津の津門村に学者の子として生を受けた幸。父から「商は詐なり」と教えられて育ったはずが、享保の大飢饉や家族との別離を経て、齢九つで大坂天満にある呉服商「五鈴屋」に奉公へ出されることになる。慣れない商家で「一生、鍋の底を磨いて過ごす」女衆でありながら、番頭・治兵衛に才を認められ、徐々に商いに心を惹かれていく。果たして、商いは詐なのか。あるいは、ひとが生涯を賭けて歩むべき道か―大ベストセラー「みをつくし料理帖」の著者が贈る、商道を見据える新シリーズ、ついに開幕!

みをつくし料理帖」シリーズ全11巻や、
「出世花」全2巻ですっかりハマった、
和田郁さんの時代小説ですが、
その二つとほぼ同時期に、
実母に勧められたものの、
なぜか食指が動かなかった、
この「あきない世傳・金と銀」シリーズ。
タイトルと表紙のイラストから、
ドロドロとした欲望の渦巻く、
大坂の両替商の話かと、
勝手に勘違いしておりました。
先日、書店の平置きに、
最新刊の第10巻を見かけて、
思わず手に取ってみて、
初めてまだ完結していないことと、
両替商ではなくて、
呉服太物商の話だと知りました。
その場ではその第10巻を購入せず、
家にあった第1巻を興味本位で開いてみると、
その時読みかけていた本を差し置いて、
全十巻を購入しての一気読みです!!
いや、ホント面白い。
全体の話の流れとしては、
みをつくし料理帖」より好みかも。
いや「みをつくし」同様に、
江戸時代の庶民の女性を、
少女時代から描いた、
サクセスストーリーであって、
ビジネス指南書でもあるんですが、
ただ金儲けをしようとする商いではなくて、
「買うての幸い、売っての幸せ」を店是に、
次の代に暖簾をつなぐことに奮闘します。
「みをつくし」同様に、
同業者にマネをされて妨害され、
身内に裏切られるなど、
数々の困難に襲われますが、
自ら知恵を絞り、
周囲の人々に助けられて、
一つ一つを解決して前に進みます。
「みをつくし」も書き始めから、
おそらく著者は完結像を、
先に見据えていたように思いますが、
この作品もそうであろうと思います。
この作品はいつどう完結するのだろうか。
とても楽しみです。