宗派 真言宗醍醐派
本尊 千手観世音菩薩
ご詠歌 水上は いづくなるらん 岩間寺 岸うつ波は 松風の音
520-0869 大津市石山内畑町82
公式サイト http://iwama-dera.or.jp
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さて、京都府の第十一番の醍醐寺から、
滋賀県に入りまして第十二番の岩間寺です。
府県境の標高443mの岩間山の、
南麓の標高390m辺りに位置するようで、
かなりの山道を上りました。
駐車場に到着したのはちょうど正午でした。
縁起によりますと、
元正天皇の病気平癒祈願で、
功のあった泰澄が養老六年(722)、
岩間山中の桂の大樹から千手陀羅尼を感得し、
その桂の木で等身の千手観音像を刻んで、
元正天皇の念持仏である金銅千手観音像を、
その胎内に納め祀ったのがこちらだそうです。
本尊のその金銅千手観音立像は、
像高は4寸8分(約15cm)、
当初は本尊の胎内仏とされていましたが、
現在は本堂の三重の厨子に納められた秘仏です。
毎夜日没時に厨子を抜け出て、
百三十六地獄を駆け巡って人々を救済し、
日の出とともに岩間山へ戻るそうで、
「汗かき観音」とも呼ばれているとか。
平成二年(1990)に、
365年ぶりに開扉された他にも、
平成二十一年(2009)から、
平成二十二年(2010)にかけて、
花山法皇一千年忌を記念した、
「西国三十三所結縁御開帳」
にも開扉されたそうです。
・・・観てみたいなぁ。
山門はなく、
この鋳造の金剛力士が、
境内入口にあります。
境内には
楽観音(ぼけ封じ観音)や鐘楼、
開山の泰澄と宗祖の空海を祀る大師堂や、
重文の木造不動明王二童子立像3躯を祀る、
不動堂等が立ち並びます。
写真は撮り忘れましたが、
この本堂横の池が松尾芭蕉が、
「古池や蛙飛び込む水の音」を、
詠んだ池なんだとか。
本堂は天正五年(1577)に、
醍醐寺理性院の、
尭助によって再建されたもの。
ここで本堂に内拝して、
御朱印を頂きました。
大銀杏(火伏の銀杏)や、
泰澄が本尊を刻んだ後の切り株から、
再び芽生えたと言われる霊木、
夫婦桂もあります。
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