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— ボン爺@makotojinrei (@makotojinrei) 2025年5月5日
【解説】
明治34年(1901年)末、日露戦争を目前にした陸軍では寒冷地訓練が必要とされていた。そして青森と弘前の2か所から出発する雪中行軍演習が実施されることに。その目的地に選ばれたのは、一つ間違えば生きては帰れぬ冬の八甲田だった―。原作は1902年の八甲田雪中行軍遭難事件という実話を基にした新田次郎著「八甲田山死の彷徨」(1971)。【物語】
青森歩兵第五連隊神田大尉(北大路欣也)と弘前歩兵第三十一連隊徳島大尉(高倉健)は、“雪の八甲田を歩いてみたいと思わないか”という上官からの提案を受けた。弘前歩兵第三十一連隊長児島大佐(丹波哲郎)と青森歩兵第五連隊長津村中佐(小林桂樹)は、どうせなら八甲田ですれ違う行軍計画にしようと気軽に口約束をする。そして出発前、弘前の徳島大尉の私邸で勉強会を終えた神田と徳島は、雪の八甲田での再会を誓い合ったのだが―。
さて、5連休の最終日は、
TOHOシネマ・午後十時の映画祭15で、
4K上映されている『八甲田山』を、
ニッケコルトンプラザで観ました。
48年前に公開された作品です。
おそらく子供の頃テレビで観た以来です。
原作は大好きな新田次郎氏の作品。
読んだ記憶はありますが、
詳細はあまりよく覚えていません。
製作・脚本は『鬼の筆』の橋本忍氏、
製作・発案に野村芳太郎氏。
監督は黒澤明監督作品で、
五本のチーフ助監督を務めた森谷司郎氏。
最初の犠牲者役でシティボーイズの、
大竹まこと氏が出演しているので、
いつも聴いている文化放送の、
『大竹まことゴールデンラジオ!』で、
最近でも度々話題になっているんですが、
その雪中行軍の撮影は、
大変過酷なものだったとか。
『鬼の筆』にはこの作品での、
橋本氏の仕掛けについて、
かなり詳細に描かれておりますが、
史実や原作にはない、
ドラマチックな演出が加えられています。
しかしこの歳になって改めて観てみると、
この作品は日本社会においての、
組織とその命令系統に対する、
皮肉であったことがよく分かりました。
上司の命令を素直に聞いた者が死に、
自分の信念を貫いた者が生き残ります。
しかしこの世界最悪の山岳遭難事故の、
一番の失敗は公開当時流行語にもなった
「天は我々を見放した」、
実際には「天は我らを見捨てたらしい」を、
部下の前でつぶやいたことだと思います。
責任者がこんな言葉を漏らしてしまえば、
どんな組織でもたちまち崩壊するでしょう。
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