日本百観音順打ち巡礼記

旧・元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】

【坂東②第四番】海光山 慈照院 長谷寺 (長谷観音) その三

宗派 浄土宗系単立
本尊 十一面観世音菩薩
248-0016 鎌倉市長谷3-11-2
公式サイト https://www.hasedera.jp



海光山 慈照院 長谷寺  (長谷観音) → その一その二




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長谷寺駐車場のカローラツーリング  山門



さて、第三番の安養院を、
11時15時に出まして、
11時半に第四番の、
鎌倉長谷寺の駐車場に着きました。
第一番から第三番までは、
18年ぶりの訪問でしたが、
長谷寺は5年10ヶ月19日前に、
鎌倉サイクリングで来ております。
拝観料は大人400円。






門前のタブの巨木



門前にこんなタブの木の巨木がありました。
今まで全く気が付かなかったなぁ。



長谷寺の案内




さて、こちらの歴史については、
前回、前々回のブログや
奈良の長谷寺の時にも触れておりますが、
簡単にもう一度説明します。
養老五年(721)、
西国三十三所創始の徳道上人は、
大和国の山中で見つけた楠の大木から、
二体の十一面観音を造り、
その一体が大和長谷寺の観音像となり、
もう一体を祈請の上で海に流しました。
その十五年後に三浦半島に流れ着き、
徳道上人が招請されて、
その十一面観音像を本尊として、
天平八年(736)に開山したのが、
こちらの長谷寺だとされています。







境内  境内の池


四季を通じて花が絶えることのない、
「鎌倉の西方極楽浄土」と呼ばれるこちら。



良縁地蔵  千体地蔵



和み地蔵、良縁地蔵、
千体地蔵等を拝しつつ、
境内をのんびりと歩きます。
インバウンドの方々が、
かなり沢山いらっしゃいますが、
なるべくカメラに写らないよう、
細心の注意をしました。



彼岸花




彼岸花がちらほらと開き始めていました。



地蔵堂の地蔵菩薩立像



地蔵堂には真新しい、
地蔵菩薩立像が祀られていました。



石造聖観音立像  石造釈迦如来坐像?



聖観音菩薩立像や、
釈迦如来坐像らしき、
石仏がいくつか並びます。




長谷寺からの景色



見晴台からは、
ご詠歌にも歌われる絶景が望めます。



経蔵  経蔵内の輪蔵



輪蔵が収められた経蔵を一回り。



本堂(観音堂)  本堂(観音堂)  



本堂(観音堂)は鉄筋コンクリートですが、
ここに本尊の像高9.18mの、
木造十一面観音立像を安置します。
後世の修復が多く、
造立年代は定かではありませんが、
実際には室町時代頃の作と、
推定されています。



観音ミュージアム入口



前回は入れなかった、
観音ミュージアムに入りました。
開設から35年目を迎えた、
長谷寺宝物殿が、
平成二十七年(2015)に、
生まれ変わったもので、
入館料は大人500円。
なんと珍しく、
フラッシュなしならば、
写真撮影が可能です。


ビジブル・ストレージ(「見える収蔵庫」)



ビジブル・ストレージ「見える収蔵庫」として、
いきなりの大型の仏像が二体登場。
これは定期的に入れ替わりがあるようです。



板碑



弘長二年(1262)、
徳治三年(1308)の銘の、
かなり大きな板碑が二つ。



徳道上人坐像



開山、徳道上人坐像です。
西国、坂東ともに、
大変お世話になっております。



絆観音立像


長谷寺本尊造立1300年を記念して、
去年お迎えした観音様は、
絆観音立像。



重要文化財の梵鐘



重要文化財の梵鐘は、
文永元年(1264)の銘。
鎌倉三古鐘の一つだそうです。


鎌倉長谷寺中世の伝世品  鎌倉長谷寺中世の伝世品



鎌倉長谷寺中世の伝世品が展示されます。



十一面観音菩薩立像(前立観音)



中央の観音様は、
少し前までご本尊の前立観音だった、
十一面観音菩薩立像です。



観音菩薩三十三応現身立像  観音菩薩三十三応現身立像


その左右に、
観音菩薩三十三応現身立像がずらり。


本尊旧光背  重要文化財の十一面観懸仏



吹き抜けは前立本尊の上にあり、
本尊旧光背が掲げられています。
二階の奥には重要文化財の、
十一面観懸仏が陳列されています。



第2展示室(企画展示室)  第二展示室(企画展示室)
第2展示室(企画展示室)  第2展示室(企画展示室)



二階中央は第2展示室で、
企画展示室となっていました。



阿弥陀堂  厄除阿弥陀如来




阿弥陀堂観音堂の右手にあり、
阿弥陀如来坐像は、
厄除阿弥陀と呼ばれ、
高徳院鎌倉大仏
光触寺の頬焼阿弥陀
光明寺、浄光明寺、宝戒寺と並び、
鎌倉六阿弥陀に数えられます。
長谷にあって廃寺となった、
誓願寺の旧仏で、
源頼朝が造立したという、
伝承があるそうですが、
実際には室町時代作なんだとか。




鐘楼



本来の梵鐘は、
観音ミュージアムにあるので、
この梵鐘は代打でしょうか。



大黒堂  大黒天




観音堂の左手の、
大黒堂の大黒天像も、
応永十九年(1412)造立の、
鎌倉江ノ島七福神の一つは
観音ミュージアムに、
収蔵されているそうなので、
こちらも代打と思われます。



弁天堂  弁財天



弁天堂の弁天像も、
弘法大師?が刻んだという弁才天像は、
やはり観音ミュージアムに収蔵。
こちらも代打なのでしょう。



弁天窟入口  弁天窟内
弁天窟内  弁天窟内



最後は弁天堂前の放生池近くにある、
弘法大師?参籠の地と伝わる弁天窟。
窟内壁面に弁財天と、
その眷属の十六童子が彫られ、
弁財天と同じ神であるとされる、
人頭蛇身の宇賀神が祀られています。



書院(写経会場)




写経会はこの書院で行われているそうです。




第四番御朱印




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