「キャロリング」(幻冬舎) その二



→ 「キャロリング」(幻冬舎) その一
→ 「ヒア・カムズ・ザ・サン」(新潮文庫)
→ 「キケン」(新潮文庫)
→ 「図書館戦争」シリーズ全六巻(角川文庫) 
→ 「県庁おもてなし課」(角川文庫)
→ 「植物図鑑」(幻冬舎文庫)
→ 「自衛隊三部作」について
→ 「クジラの彼」(角川文庫)
→ 「ラブコメ今昔」(角川文庫)
→ 「空飛ぶ広報室」
→ 「シアター!」シリーズ(メディアワークス文庫)
→ 「フリーター、家を買う。」(幻冬舎文庫)
→ 「三匹のおっさん」(文春文庫)・「三匹のおっさん ふたたび」
→ 「レインツリーの国」
→ 「阪急電車」(幻冬舎文庫) ・DVD「阪急電車〜片道15分の奇跡〜」
→ 「有川浩」関連の記事






キャロリング

キャロリング





偶然、書店のサイン会に遭遇して、
普段購入しない単行本を入手した、
こちらの有川浩さんの最新作。
しばらく本棚のガラスケースに、
サインの部分を開いて飾っていましたが、
ようやく、そーっと中を開いて、
内容を読了いたしました次第です。



クリスマスに倒産が決定した、
子供服メーカー兼学童保育施設に努める主人公。
幼少時からの父との確執の経験から、
同じ会社に努める同僚と、
婚約するもれ違いで別れて、
どちらもその恋をひきずったままの二人。




有川浩さんの作品というと、
自らライトノベラーを名乗っていらっしゃいますけど、
自衛隊だったり、劇団だったり、
阪急電車の車内だったり、県庁だったり
はたまた近未来の表現の自由が危うい図書館だったり、
はっきりとした特別な舞台があるんですが
この作品はなんとも身近な設定。
ちょっとネタバレですが、
悪役も憎めない愛すべきキャラクター揃い。
そしてクリスマスの奇跡が、
読み手をホロリと泣かせるのはさすがです。