「すべての美人は名探偵である」

二宮神社





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ここには書いておりませんが、
我が家から最も近い神社である誉田八幡神社と、
最も近いお寺である習雲山薬師寺には、元日と三日に初詣を致しております。
今日は古からの氏神様である二宮神社にお参りしました。
私の自己満足な勝手な基準により、
これでようやく新しい年が始まったという気持ちです。




さて「初詣」、「仕事始め」を済ませ、
ちょっと強引な進行ではありますが、
今年の「読書初め」はこの本となりました。



すべての美人は名探偵である (光文社文庫)

すべての美人は名探偵である (光文社文庫)




タヤパンに教わってハマった鯨統一郎さんの、
ミステリー作品の初文庫化です。




帯には「これぞ、鯨ミステリーの真骨頂!」とあり、
期待が更に膨らみます。




過去の作品に登場した、
魅力的で個性的な二人のヒロインが中心人物となって、
軽快なコメディタッチな進行でグイグイと物語に引き込まれます。
邪馬台国はどこですか? (創元推理文庫)九つの殺人メルヘン (光文社文庫)
ただ最低でも、二人の美女が初登場する、
この二冊は読んでいないと、
ちょっと進行について行けなくなるかもしれません。




この二人美女に心惹かれた男子大学生の心情をこう表現しています。



キクちゃんも好き、花ちゃんも好き、という、
いなかっぺ大将、風大左エ門状態に亮太は陥りつつあった。
(でも、基本を忘れてはダメだ)
基本はあくまで静香である。
亮太の胸の奥には、平安時代の開山以来千二百年燃え続け、
決して消えることのない比叡山の根本中堂のロウソクの炎のように、
静香への思いが燃え続けていた。
たとえその周りに、一瞬、別のロウソクが現れることはあったとしても。

私のツボにずっぽりとハマってしまい、
昨日の帰りのホームライナーで一人、
薄気味の悪いことに、声を上げて大爆笑・・・。
周囲の席から驚いて覗かれてしまいました。(汗)




いや〜ぁ。面白かったんですけど、
ミステリーとしてはまたちょっと、
後出しジャンケン」ぽかったです。
ちょっと弱いです・・・。残念。




ですが、この鯨さんはいつも、
何か一つ書きたい歴史の仮説を、
ここまで広げて一作仕上げてしまっているようで、
今回のこの「ずいずいずっころばし」の秘密を明かす部分は、
なるほどどうして、たいしたもの。
「うん、そうかもね。」と思えてしまいます。



こればかりは、
最大のネタバレになってしまうので、
ここでは絶対に書けません。
是非読んでみて下さい。




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