カマキリのかまっちゃん その十


カマキリのかまっちゃん その → 




ついに二桁を迎えたこのシリーズですが、
いきなり悲しいお知らせからしなければなりません。
おそらくこれが最終回となるでしょう。




先代のかまっちゃんの卵が孵化したのは、
今年の五月九日のことですから、
享年(?)七ヶ月と二週間余り、
オオカマキリとしては大変長生きの部類になりますが、
ついに今朝、かまっちゃんがその生を終えました。




最近ではヨボヨボになりながらも、
本来、カマキリが見向きもしないはずの、
死肉である鶏肉や、私のささくれた指を齧り、
神々しいほどに懸命に生きていた童貞のかまっちゃん。




私の中ではすっかり擬人化されてしまい、
勝手に「服部さん」という姓を贈り、敬っておりました。




今朝の死に様は、首をうな垂れ、鎌をだらりと下げ、
まるで「あしたのジョー」の最終回の、
最後のコマの「矢吹丈」の姿そのものでした。
「死は惨めなもの」といいますが、
あなたの姿はとても堂々としていて立派でした。




お疲れ様でした、「服部かまっちゃん」。
どうぞゆっくりと眠ってください。




兄弟達との命懸けの生存競争に勝ち抜き、
死の直前の最後まで、ただ直向に生きた、
あなたのことは絶対に忘れません。





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