「黒澤明 DVDコレクション」26『一番美しく』

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黒澤明 DVDコレクション」 
→ 1『用心棒』
→ 2『七人の侍』
→ 3『赤ひげ』
→ 4『椿三十郎』
→ 5『天国と地獄』
→ 6『羅生門』
→ 7『乱』
→ 8『隠し砦の三悪人』
→ 9『生きる』
→ 10『蜘蛛巣城』
→ 11『醉いどれ天使』
→ 12『野良犬』
→ 13『静かなる決闘』
→ 14『悪い奴ほどよく眠る』
→ 15『影武者』
→ 16『生きものの記録』
→ 17『どですかでん』
→ 18『どん底』
→ 19『わが青春に悔いなし』
→ 20『素晴らしき日曜日』
→ 21『白痴』
→ 22『姿三四郎』
→ 23『續姿三四郎』
→ 24『デルス・ウザーラ』
→ 25『八月の狂詩曲』
黒澤明監督作品と「スター・ウォーズ」シリーズ 
→ その一その二
→ 「黒澤明という時代」(文藝春秋)
→ DVD「羅生門」その一
→ DVD「生きる」・「赤ひげ」
→ DVD「一番美しく」
→ 「黒澤明」関連の記事










→ DVD「一番美しく」






ん?、・・・あらまぁ...、
隔週火曜日発売のコチラですが、
年末最終の第26号は、
特別に12月28日(金)の発売だっとたとか。
年始仕事始めの前の今日に気が付きました。
こちらも九年前のネタ切れの際に、
黒澤明監督作品全作を挙げようとして、
一度アップした作品なので、
今回は概要の紹介だけにしようかと存じます。





昭和十九年(1944)という、
戦争中真っ只中に公開された映画です。
軍需工場で働く女子挺身隊員達の姿を描く為に、
二十一名の女優を実際に、
日本光学工業(現・ニコン)に入寮させて、
工員同様の生活を行わせることで、
その日常をドキュメンタリータッチに描きました。
戦時下に製作された映画は全て、
プロパガンダ的な意味で、
戦争協力を表現していましたが、
黒澤明女工たちが工場で、
敵国アメリカと戦う兵器生産の為に、
熱心に働いている場面で、
アメリカの作曲家スーザの行進曲を使うなど、
反骨精神も垣間見ることが出来る作品。
もちろん最愛の妻である矢口陽子さんと、
出会えた作品という意味もありますが、
それらが彼をして全三十作中で、
「一番可愛らしい作品」と、
言わしめた理由ではないでしょうか。