「日本国史 世界最古の国の新しい物語」【上・下】(育鵬社)

公式サイト
上巻 https://ikuhosha.co.jp/book/ikh090951.html
下巻 https://ikuhosha.co.jp/book/ikh090968.html



佐倉ふるさと広場



さて、今日は花散らしの雨の中、
甥①と、甥の従弟が出場した、
第40回佐倉マラソンの応援に出かけました。






甥の従弟の勇姿  甥の勇姿



甥①は惜しくも、
久しぶりのサブ3を逃し、
3:00:25で108位。
新潟から出場した甥の従弟は、
やはりサブ2.5に及ばず、
2:41:51で31位でした。
さて、てな訳でランチネタもなく、
久しぶりの貯金の読書ネタです。



【内容紹介】
歴史は正しく修正しよう!
最新の歴史研究を踏まえた「田中日本史」の決定版。
歴史とは国家の「来歴」を語る「物語」である!

高天原は関東にあった! ?
天孫降臨はフィクションではない! ?
神武天皇の実在を示す日本独特の巨大な前方後円墳
法隆寺は日本人の精神性の結晶
白村江の戦いを契機に生まれた日本の対外的国家観
社会福祉活動を政治に反映させた光明皇后の功績
東大寺の再建によって結びついた天皇家源頼朝
・外国人を巧みに利用して外交方針を定めた徳川家康
明治維新最大のポイントは律令制の復活にあった
三島由紀夫の死と日本人のあるべき生き方……他

【目次より】
第一話 日高見国――縄文・弥生時代、関東にあった祭祀国家
第二話 天孫降臨――関東から九州へ、船で渡った瓊瓊杵尊
第三話 大和時代――神武天皇と日本の統治
第四話 飛鳥時代――日本人の神髄「和」の思想の確立
第五話 白鳳時代――律令国家の誕生と国家意識の確立
第六話 奈良時代――日本の古典を成熟させた天平文化
第七話 平安時代――貴族が極めた宮廷文化の頂点
第八話 鎌倉時代――武家政治が生み出した仏教美術
第九話 室町時代――現代に継承される日本文化の誕生
第十話 戦国・安土桃山時代――西洋文明との邂逅
第十一話 江戸時代――百万人都市が育んだ庶民文化
第十二話 明治維新――西洋文明との格闘、そして独自性の追求
第十三話 日清戦争から大東亜戦争まで――近代化された日本の戦争
第十四話 現代に続く日本文化の財産

本書は平成24年刊行の田中英道
『日本の歴史 本当は何がすごいのか』(小社刊)をもとに、
最新の歴史研究の成果を踏まえ、大幅な加筆を行い刊行するものです。

さて、歴ヲタをターゲットにしたのか、
最近ワタシの周囲に表示される、
パーソナライズド広告に、
あまりにしつこく表示されるこの本の宣伝。
高天原は関東にあった! ?」
「埴輪のモデルはユダヤ人」
等々、ちょっと興味がある部分もあったので、
まんまとのせられて購入してみました。



なんだか、産経新聞っぽい内容だと思ったら、
育鵬社ってフジサンケイグループの、
扶桑社の教科書事業を継承した出版社なんだな。
著者の田中英道氏は、
東京大学文学部仏文科美術史学科卒の文学博士で、
本業はフランス・イタリア美術史研究。
さすがに日本美術史の記述には力が入っていたけど、
高天原は関東にあった! ?」
「埴輪のモデルはユダヤ人」
等々の、物証記述がどうにも足りない。
結局は産経新聞のコラムのような感じで、
上下巻、日本の歴史が終わってしまった。。。
もちろんワタシも記紀の記述が、
すべて出まかせだとは思っておりませんが、
わさわざ同時期に二つの歴史書が誕生したのは、
おそらく対外的になんらかの主張がしたかった訳で、
そのあたりの先生の推測を読んでみたかったんデス。
てな訳でちょっとがっかり。。。