【御府内第五十九番】仏法山 西光院 無量寺

無量寺

宗派 真言宗豊山派
本尊 不動明王
114-0024 北区西ヶ原1-34-8



写経、
壁にぶち当っているのは「執着心」そのものです。
「執着心を捨てろ」という般若心経に執着している私。
と、いう訳で、「最高傑作第??号」を奉納しちゃいましょう。


今日のお寺も徳川家と縁の深いお寺とのことです。
三代家光からご朱印地をもらい、たびたび登場する五代綱吉のおっかさん
桂昌院さんも来たようですし、元々「長福寺」としていた寺名を
八代吉宗の子、九代家重の幼名「長福」と同名をはばかり
現在の名前になったとか。


お寺のすぐ近くの古河庭園の辺りにさしかかると、
突然空が真っ暗になっちゃいました。
おやと、思ったとたん、ドリフの長屋コント張りの
バケツをひっくり返したような豪雨です。
車を降りるに降りられず、そのまま小一時間、
馬油と与太話です。
私「居酒屋でホッケを頼んだオヤジの98%がさぁ」
馬「はい。」
私「だんだんよくなるホッケのタイコっていうじゃん!?」
馬「え!?聞いたことありませんが。なんですか。それ。」
私「え!?知らないの??・・・あっ、そ。」・・・・終了・・・・。


はぁ〜。



法華宗がたたく団扇太鼓が「だんだんよくなる(鳴る)」からだそうなんですが、
馬油の「へぇー」ボタンは押されることはありませんでした・・・。
雨が少し小降りになったので、お寺に向いました。


山門前の標石二つは第五十六番与楽寺と同じ
「江戸六阿弥陀詣」の第三番のものです。


美しいお庭です。雨にぬれ、メジロが遊びます。
ため息がでるほどの美しい植物たちです。

神社の狛犬のように
本堂の左右には数珠をもつユーモラスな狸の置物がお出迎えです。
本堂の下にはダンボールがおいてあって、猫を扶養なさっているようです。
Tさんのページに写っていた猫が私にすりよってきました。


札所では「まぁこんな雨の中に!!」と驚かれちゃいました。
来るときは雨が降るとは思ってなかとです。
「ご立派なお写経だこと」
ありがとうございます。納経甲斐があるってもんです。
「お風邪を召さないように」とのど飴をいただきました。


こちらのご本尊の不動明王にも「日本昔ばなし」がありました。


足止め不動

むかしむかしのある夜のことじゃった。
江戸の外れの西ヶ原の無量寺っちゅうお寺さんに、
物盗りが忍びこんだそうじゃ。
けれどもお寺不動さんがぎっとにらんだとたん、盗賊は金縛りにあってしまい、
その場から一歩も動けなくなってしまい、翌朝捕まったそうじゃ。
それからこのお不動さんは足止め不動と呼ばれとるそうじゃ。



前回とは違い今回は「サイコキネシス」ですな。
良心の呵責からでた「自己催眠」でしょうか。
彼のその後の罪状はどうだったんでしょうか。

もう一方から推理すると
第五十六番与楽寺さんと、こちらが近いことから、
この辺りで寺社ばかりを狙う盗賊*1が横行し
その予防として、この手の話をお寺側から風潮したとも考えられます。

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*1:寺からの訴訟は、町奉行ではなく寺社奉行の管轄となるためこの複雑な治外法権があったことを利用する盗賊がいたそうです。劇画かなんかで読んだ知識なのであてになりませんが。