宗派 真言宗豊山派
本尊 不動明王
273-0853 船橋市金杉6-25-6
折角こちらに来たからには、
すぐ近くの名刹、
滝不動にもお参りしていきましょう。
山川出版社の「千葉県の歴史散歩」には、
こちらは天台宗とされていますが、それは間違い。
こちらの不動明王が、
慈覚大師円仁作という伝説があるので、
勘違いしちゃったようですね。
あるいは天台宗だったこともあるのかもしれません。
原生林といって良いほどの、
鬱蒼とした参道を抜けると、
弁天様を真ん中に祀った、
馬水ノ池が広がります。
一つ、二つと、そろそろ水蓮の花が開き始めました。
境内の左奥半分はフェンスに囲い、
鹿を放し飼いにしています。
お釈迦様が悟られ、「鹿野苑」での、
最初の説法を初めに聞いたのは鹿ですもんね。
境内にポツン、ポツンと、
八十八体のお大師さんの石像が並んでいるんですが、
その大半が、首の無いものか、
一度首の所で割られたものを、
つなぎ合わせた修復をしています。
廃仏毀釈の被害でしょう。
酷いことをしたもんです。
仁王門を抜け、
石段を上がると、
正面の大きな本堂の左右にも、
それぞれお堂があります。
本堂も秘仏、右のお堂も秘仏のようですが、
おそらく不動明王を祀っているようでした。
左のお堂の中心には、
御簾の下に菩薩のような足元がみえました。
右のお堂前にこのメタボ型の灯篭です。
「他に類をみない御瀧型灯篭」だそうです。
このお堂の十二支の天井絵は見ごたえがあります。
さてさて、このお寺のある意味、
メインスポットの滝不動の滝です。
仁王門の手前の階段を下りると、
水形場になっています。
中央に不動明王、
左右に矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制多迦童子(せいたかどうじ)、
不動の下には、その化身、倶利伽羅不動が祀られています。
この水がとっても冷たい!!。
ピロリ菌は怖いですけど、
飲んじゃえ〜。
うまぁ〜ぁぁっっ。
この滝についてはこちらのサイトが詳しいです。
→ http://www33.ocn.ne.jp/~takisekibututiba/tibataki/takimanpo/002hunatakihudo/002takihudo.htm
古くからある神社仏閣の多くには、
境内によく湧水がありますが、
これが、神社だったり、お寺だったり、
神だの、仏だの、そんなもんは、
後の世の後づけであって、
そもそもは、こんこんと流れ出る湧水そのものが、
崇拝の対象であったのではないでしょうか。
水が生命を創り、育てました。
こんなこと書くとまた怒られてしまいますね・・・。
さて、写真は撮り忘れておりますが、
こちらにも吉橋大師講第五十八番の札所がありました。