西國三十三所順打ち巡礼記

旧・元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】

【御府内第七十三番】法號山 明王院 東覚寺(亀戸不動)

東覚寺

宗派 真言宗智山派
本尊 大日如来
136-0071 江東区亀戸4-24-1



開創寺の札所・法號山覚王寺を明治に合併したので、
八十八ヵ所の札所ご本尊は大日如来ですが、
本来こちらは「亀戸不動さん」とされていたお寺です。
【第七十二番】不動院さんと同じ良弁作とのことなので、
比較できることを楽しみにやってきました。
門前に何ヵ所か割れたものをつなぎ合わせた石碑があります。

風化と亀裂の間にどうにか読むことが出来るのは
表「大山同木同作 不動明王」裏「天保二年」
奈良時代に良弁の開基した大山寺に作った不動明王
同じ木から同じ頃に作られたという意味でしょう。
が、しかし、調べてみると、現在そちらの雨降山 大山寺
不動明王は鎌倉期の文永11年(1264)に願行上人の鋳造のものになってます。
本家はなくなっちゃったんですかねぇ。
奈良と鎌倉の長谷寺の観音に似ています。



またもや日本昔ばなし
享禄四年(1531)のある日、この不動明王像を箱に入れて背負った僧が、
この地の草庵に一夜の宿を所望したんじゃ。
この箱を盗もうと忍び込んだ男が、
なんと仏罰で耳も聞こえず、口も利けずになってしまったと。
僧が箱の中の不動明王に祈念すっと男は再び耳が聞こえ口が利けるようになった。
それをみたこの草庵の主の玄覚法印はその尊像をもらいうけ、
功徳にあずかったそうじゃ。
それからこの不動さんは亀戸の盗難除け不動さんとよばれちょる。



その伝説の不動明王像。
残念ながらこだわりはないものの年に一度の
一月の縁日(28日)だけのご開帳だけだそうです。
不動明王がお入りになっている仏壇の大きさから推測すれば、
不動院さんにものの半分以下の大きさの像でしょう。
いつか忘れずに1月28日にお参りしたいですね。




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