- 作者: 毎日ムック・アミューズ
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2002/11/06
- メディア: 文庫
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よほど私が「鬼平」ファンとおもったのか、
この本を貸してくれました。
確かに嫌いじゃありませんし、
テレビでやっていれば
他に興味がある番組がなければまず観てしまいます。
最近の時代劇の中ではピカ一だと思います。
小説「鬼平犯科帳」も学生時代に何冊かは読みました。
でもその程度。歴史小説は好きなんですが
あくまで実際にあった史実や事件にのっとったものが好きなもので、
司馬遼太郎や海音寺潮五郎にはハマリましたが、
どうも、池波正太郎や柴田錬三郎に夢中になった記憶がないのです。
*1
でもこの本読んだら無性に「鬼平犯科帳」が読みたくなって
早速本屋で一巻から三巻まで買ってきちゃいました。
- 作者: 池波正太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2000/04
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おもしろいっっっ!!!
すげぇおもしろいです。テレビより全然いいです。
学生時代につまらなかった理由もわかりました。
これって、「勤め人」の悲哀も描いてるんですねぇ。
そして「鬼平」は実在しない理想の上司でもあるんです。
そして我々が日々生活のために矛盾を感じながらも行っている様々な「業」。
この小説ではその「業」の「善」と「悪」との境を
「真の盗賊」の「有り余るところから」「犯さず」「殺さず」に
定めて表現しているのかもしれません。
旧町名を巧みに用いた、まぶたに浮かぶような江戸の下町の四季。
匂いたつような酒の肴の細やかな描写にはよだれがでちゃいます。
のんべぇにゃたまりませんよ。
単行本の一巻あたりだとなんと初出掲載は
私の生まれる前のものなんですねぇ。
全然古臭くないですよ・・・。
やっほぅっ、まだ二十巻以上鬼平が読めるぞー。
ブクオフ巡りがまた始まります。
105円で何巻集められますでしょうか!?
あ、それから鬼平ファンの方(匿名希望)からメールを頂きました。
小説での鬼平は神田の扇子屋に白扇だけを求めているそうです。