「忍びの女」(上・下)

新装版 忍びの女(上) (講談社文庫)

新装版 忍びの女(上) (講談社文庫)





主要な池波正太郎さんの作品は、
すべて既読であると思っておりましたが、
一昨日、地元のブックオフの一冊百円コーナーで、
こちらをまだ読んでいないことに気付きました。




どうも、武将としての福島正則に、
あまり興味がなかったことが、
こちらに手の伸びなかった理由のようです。
だって、どうしても、
市松=福島正則よりも、虎之助=加藤清正のほうが、
個人的に好きなんだもの・・・(笑)。




しかし、まあ、池波作品を読めば、
いつも共通する感想は、
その「人の欲」の描き方の旨さです。




「食欲」、
「性欲」、
「睡眠欲」。
これ人間の三大欲と云われていますが、
これを露骨に描けば嫌らしいし、
まるで避けて通ればしらじらしい・・・。




司馬遼太郎も、藤沢周平も、
この三つの表現については、
池波正太郎に遠く及びません。




心からジーンとくるような、
胸の奥からの羨ましさ(?)を覚えます。




・・・いいです。




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