「風の果て」(上・下)

風の果て

風の果て (上) (文春文庫)

風の果て (上) (文春文庫)

風の果て (下) (文春文庫)

風の果て (下) (文春文庫)

藤沢周平マイブームも
全作読破が近づき、
悲しいながらももうすぐ終わろうとしています。
やはり最高傑作といわれる
蝉しぐれ (文春文庫)
蝉しぐれ」は、
確かに素晴らしかったのですが、
こちらの作品のストーリー展開の巧妙さにはただ驚かされるばかりでした。




基本的には、少録の下士の次男坊が、
ドロドロとした権力抗争いを親友に打ち勝って、
成功するサクセスストーリーなので、
私の嫌いな「後味の悪さ」が残りますが、
それを補って余る魅力があるんです。




壮年期の主人公の回想が、
二つの時期に別れて展開するにもかかわらず、
実に自然に違和感なく進み、
読み手はギッチリと釘に打たれちゃいます!。




いやぁ・・・。これほど藤沢周平の「旨さ」を感じた作品はないですねぇ!。
う〜ん、すごい小説です。
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