「特攻」を描いている最近の邦画三本について


終戦記念日です。
いや敗戦記念日と呼ぶべきか。
毎年この時期になればマスコミも挙って特集を組みますが、
私も自分なりにも、一年の中で最も、
あの大東亜戦争とはなんだったのかと考える機会が多くなります。
そんな中で最近観た映画ががこの三本。




俺は、君のためにこそ死ににいく [DVD]

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俺は、君のためにこそ死ににいく




→ 地方公共団体が扱う個人情報について - 旧・元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】跡地
→ 「泣いて馬謖を斬る」について - 旧・元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】跡地



私、個人的にも恨みのある、
あの大嫌いな石原慎太郎氏の脚本・総指揮ですが、
それは観なかったことにして内容に専念します。
鹿児島・知覧で「特攻隊の母」とも呼ばれた、
鳥濱トメさんと特攻隊員との交流を描いた作品。
石原の発言の"右"色の強さからか、"左"側の方面から、
「戦争賛美にあたる」というする意見・批判かあったそうですが、
戦争自体を賛美することには反対ですが、
戦争に殉じて亡くなった人々を、
英霊として尊敬することはけして"右"ではないとおもう。
むしろ"犬死"扱いする人はなんなんだろうか。
これは左右の思想の区別ではありません。




出口のない海 [DVD]

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出口のない海



"人間魚雷"回天特別攻撃隊に志願した元甲子園優勝投手の青春と葛藤。
若くして戦死した甲子園の「伝説の大投手」、嶋清一がモデルともされています。
ただし主役の最近ド派手な結婚式を挙げた歌舞伎界のプリンスの演技が鼻につき、
どうも物語に専念出来ない・・・。
個人的にはこれは原作のほうが数倍優れていたと思います。



出口のない海 (講談社文庫)



真夏のオリオン [DVD]

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これは直接特攻隊を描いたものではありませんが、
劇中、回天を出撃させないという潜水艦の艦長の判断があります。
架空のイ-77潜水艦艦がアメリ駆逐艦との死闘の末に終戦を迎えるストーリー。
モデルは実在したイ-58潜水艦と橋本以行艦長ともいわれています。
回天出撃を最小限に留めつつも、
広島・長崎に投下された原爆をテニアン島まで輸送した、
アメリカ海軍重巡洋艦インディアナポリス」を撃沈したイ-58。
戦後橋本は、入港前に撃沈できたのではないか。と自責の念に負われ、
神官となって英霊を鎮魂する日々を送ったとか。
残念ながらこの映画はそこまで深く描かれてはおりません。




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