「唐画もん〜武禅に閬苑、若冲も〜知られざる大坂の異才」千葉市美術館 その五

開館二十周年記念展 
同時開催 「田中一村東山魁夷〜千葉ゆかりの画家たち、それぞれの道〜」
2015年9月8日(火)〜 10月18日(日)
開館時間 10:00〜18:00/金・土は20:00まで *1
休館日 9月28日(月)、10月5日(月)
観覧料 一般1000円(800円)・大学生700円(560円)・小・中学生、高校生無料*2
260-8733 千葉市中央区中央3-10-8 
美術館公式サイト http://www.ccma-net.jp/
特別企画公式サイト 
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2015/0908/0908.html
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2015/0908_2/0908_2.html






千葉市美術館 その → 





千葉市美術館  千葉市美術館玄関




ご近所の奥様が所属している、
幕張フィル管弦楽団定期演奏会に招待される度、
毎回ここ千葉市美術館を訪れております。




さや堂ホール  記念撮影コーナー





今回は江戸時代中期に大坂で活躍した絵師、
墨江武禅に林閬苑、
この二人の異才に初めて脚光を当てた展覧会。
おっ、珍しく七月末から、
大阪出張に行っていませんが、
一応こちらも「大坂」ネタなので、
【大阪】カテゴリーに入れましょう。





大阪出張 一回目・2014年06月 → 一日目二日目三日目
大阪出張 二回目・2014年07月 → 一日目二日目三日目
大阪出張 三回目・2014年09月 → 一日目二日目三日目
大阪出張 四回目・2014年10月 → 一日目二日目三日目
大阪出張 五回目・2015年01月 → 一日目二日目三日目
大阪出張 六回目・2015年03月 → 一日目二日目三日目
大阪出張 七回目・2015年05月 → 一日目二日目三日目

大阪出張 八回目・2015年07月 → 一日目二日目三日目




チラシ(表)  チラシ(裏)



二人の画業をたどるとともに、
その師である月岡雪鼎、福原五岳、
また同時代に大坂や京都で活躍した、
伊藤若冲、曽我蕭白、松本奉時など、
150点の作品が展示されています。




伊藤若冲「旭日松鶴図」  伊藤若冲「鵞鳥図」




あくまで参考出品の扱いですが、
ワタシはやっぱり若冲が好きだなぁ。
この人の繊細でありながら大胆な構図。
現代アートと比較しても、
物凄いインパクト。




林閬苑「白孔雀図」  林閬苑「得双寿図」




今まであまり良さが分らなかったけど、
林閬苑はさすがにセンセーショナル。
大胆な筆遣いで描かれた墨絵も、
繊細な色とりどりの花鳥図もホント素晴らしい。



田中一村「椿屏風」(右隻)  田中一「軍鶏図」




あまり期待していなかった同時開催の、
田中一村東山魁夷
〜千葉ゆかりの画家たち、それぞれの道〜」
・・・ですが、
田中一村ってほとんど知らなかったんだけど、
”日本のゴーギャン”と言われているらしく、
いやマジで鳥肌が立った。。。
深い新緑の葉の上に浮き出るような椿の花。
筋肉の撓る音が聞こえてくるような威風堂々とした軍鶏。




田中一村「アダンの海辺」




落款すら押せぬほどの完全燃焼という、
代表作「アダンの海辺」。。。
この奄美大島の空と雲、海。風と波。
そしてアダンという果実の香り立つような表現力。
荒れ狂う雲空へと突き上げる葉の生命力。
しばらく腰が抜けそうになって絵の前に立ち尽くしました。

*1:入場受付は閉館の30分前まで

*2:※カッコ内は前売券、団体20名様以上、および千葉市内在住65歳以上の料金。障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料