「チャリカス」「チャリンカス」という蔑称について

下記は自転車・ロードバイク等の、
Facebookグループ等に投稿した記事ですか、
合計300を越えるいいね!150を越えるコメント等、
多くの反響、共感、ご意見を頂いたもので、
長文ですがブログにも残そうと思います。



世田谷区の自転車通行帯

 数百人以上のメンバーを抱えるオートバイのFacebookグループで、副管理人兼モデレーターが、管理人の投稿のヒヤリ・ハット事例で、その相手方の自転車運転者に対して『チャリカス』という俗語を使ったので、私はそのスラングは特定の属性(=自転車に乗る人間)を不当に取り扱う蔑称・差別用語なので、あまり使わない方がよいのでは?との旨の指摘をしました。するとこのモデレーターは「自転車乗り全体を一括りにした意味ではない」というので、いくかの差別用語の事例を挙げ、それが自覚はなくとも自転車乗り全体に対する差別につながる蔑称であることを説明しました。しかし全く納得出来ないようなので、私は「もうこの話はやめましょう」と諦めました。しかしこの副管理人は「勝手に誤解したまま納得されても困る」と煽るばかりか、自分のタイムラインに「うるさい被害妄想の奴に執拗に絡まれて疲れた」と書き込みました。ここまで言われては、さすがに残念ながら私はそのグループをやむなく脱退致しました。(私がグループを脱退して以降のコメントは読めませんので分かりませんが現在グループにいるメンバーによれば副管理者に都合の悪いやりとりはすべて削除されているそうです) 副管理人・モデレーターは本来メンバー間の意見の仲裁や調整を行う立場です。そのよう立場であるべき方が、このような認識・対応であり、その全く差別意識に自覚のない発言に大変幻滅し落胆致しました。
 しかしクルマにもオートバイにも歩行者にも交通マナー、ルールを守れない人間がいるのに、なぜ自転車だけが十把一絡げなのでしょうか。自転車通行帯可の歩道を走れば迷惑がられ、車道を走ればクルマに煽られクラクションを鳴らされる。荒れたアスファルトの路側帯、タイヤが挟まりそうな排水溝の蓋、自転車優先通行帯を走るオートバイ、違法路上駐車の車両。あげく写真のような行政の怠惰、やる気なさ。全車両で絶対数が一番多いのも自転車ですし、最も交通条件が厳しいのも自転車なのです。
 もちろんマナーの悪い自転車乗りは少なからずおりますが、悪いのはそれぞれ個人個人であって自転車乗り全体を一括りにする意味合いが分かりません。そもそも人が人をカスとかゴミとかクズと呼ぶにはそれ相応の理由が必要です。『ヤニカス』『パチンカス』『マスゴミ』も同じ。(ワタシはタバコもパチンコもやらないし報道もしておりませんが...)たとえば一定の地域や職業、会社・学校等の団体に犯罪者やマナー違反の者が多いとして、その名称にカスやゴミ、クズを付けて呼称するのも同じではないでしょうか。そう考えればこの呼称がいかに差別的であるか分かるはずです。私自身、クルマにもオートバイにも自転車にも乗りますが、おそらく自転車でルールを守れない人間はクルマでもオートバイでも、歩行時にも同じでしょう。
 私は自転車乗り全体を貶めるような『チャリカス』『チャリンカス』という俗語の撲滅を切に願います。私自身属性を一括りにする蔑称は今後一切使用しないと誓います。また今後私たち自転車乗りはこの蔑称を使われることのないように、我々自転車乗りは交通ルール、交通マナーの遵守に努めましょう。

【追伸】そもそも『チャリ』『チャリンコ』という俗語も蔑称・差別用語で現在は放送禁止用語なんだそうです。知識不足により今まで多用致しましたが今後は改めて使用を謹みます。大変申し訳ありません。