西國三十三所順打ち巡礼記

旧・元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】

春日大社 その二

国指定史跡 春日大社境内
祭神 春日神武甕槌命経津主命天児屋根命比売神
630-8212 奈良市春日野町160
公式サイト http://www.kasugataisha.or.jp/





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奈良公園の雄鹿に鹿せんべいをあげる  奈良公園の雌鹿に鹿せんべいをあげる



さて、午後1時過ぎに、
東大寺を後にして、
若草山の下の奈良公園に出ました。
ここで今回初めて鹿せんべいを購入。
実は鹿は本当は鹿せんべいを、
食べたい訳ではなくて、
「人間が喜ぶから食べてあげている」
と、いう説もありますが、
あまりの食いつきぶりに、
母はビビってたじろいでおりました。
茨城・鹿島から来た鹿の子孫たちです。
よく鳴き声を聞けば茨城弁でした。(大嘘)




水谷神社脇の橋を渡り春日大社へ



さて、8年前と同じコースになりますが、
境内の北にある水谷神社脇の橋から、
春日大社にお参り致します。
春日大社の由緒等は、
前回のその一をご覧ください。
藤原氏の氏寺である、
興福寺と一体となっていたこともある、
藤原氏氏神です。




南門  中門 




南門は重要文化財で、
永徳二年(1382)から、
至徳二年(1385)の再建。
春日造の本殿の四棟はいずれも、
文久三年(1863)再建の国宝ですが、
当然直接拝することは出来ず、
この中門前から参拝致します。
中門は重要文化財の楼門で、
慶長十八年(1613)再建。
唐破風は明治時代になって、
取り付けられたものなんだとか。



大杉と御本殿  大杉  
 大杉  大杉




『日本の凄い神木』にものっている、
社頭の大杉は樹齢は1000年。
幹回り8.7m、樹高25m。
鎌倉時代後期の約700年前の、
春日権現験記』という絵巻物に、
若木として描かれているそうです。






直会殿の屋根を突き破る柏槙(伊吹)



社頭の大杉の根元からは、
樹齢500年の柏槙(伊吹)が生えていて、
慶安三年(1650)から慶長五年(1652)に再建された、
重要文化財直会殿の屋根を突き破っています。




藤浪の屋




元は神職の詰所であった藤波之屋は、
内部は暗くなっていて105基の燈籠があり、
よって万燈籠が再現されています。
よく見ると現代はLEDのようです(笑)



神鹿像



さて、国宝殿はスルーしますが、
ここにこの神鹿がありました。
この姿は鹿島神宮から、
ご神体のご分霊を遷す時でしょうか。
多くの鹿を引き連れて、
およそ一年かけて、
茨城から奈良まで来たといわれています。
途中、鹿が死んで葬られた地が、
現在の「東京都江戸川区鹿骨」です。



一の鳥居




さて、参拝順序が逆ですが、
一の鳥居を出まして、
興福寺の駐車場に戻ります。




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