最近とんと【本・雑誌】のカテゴリーで、
まったく読んだ小説を紹介していないので、
小説を読む時間もなく忙しいのか。
と、いうご心配を戴きました。
いえいえとんでもございません。
どんなに忙しかろうが、
体調が悪かろうが、
私は「何もいない。」ということが、
まったく出来ないおっさんです。
「寝る」以外の時間であれば、
生きている限り活字を探し続けます。
そんな訳で(どんな訳?)、
実は年末からこの「刑事・鳴沢了」シリーズに、
どっぷりと嵌まり続けておりました。
第三巻「熱欲」から、
他に浮気することなく一気に読み続け、
現在、第十巻の「久遠」の(上巻)を読み終えました。
中に折込まれていたキャンペーンのチラシによると、
どうやらこの「久遠」でこのシリーズは完結するようです。
この一巻は新潟県警が舞台で、
多少土地勘があるので楽しめたと書きましたが、
二巻は「多摩署」、その次に「青山署」、
「ニューヨーク市警」研修をはさみ、
最後は実在の高尾署をモデルにした、
「西八王子署」を舞台にしているので、
ニューヨーク以外は、手に取るように情景が目に浮かびます。
いや、実際それだけでは、
まったく楽しめないはずなんです。
主人公は、タバコも酒もやらない、
筋肉系・体育会系の堅物の元ラガーマン。
細やかな心情表現も、
ネチネチしたところが強く、
はっきり言って同感出来ないところの多い、
まったく私とは友達になれないような男です。
しかしこのシリーズ小説は、
まったく不思議なことに、
作品中にあった表現でもありますが、
先を読みたくなる力、リーダビリティが強いのです。
それは、やはりこのシリーズ内で、
いけ好かない男、鳴沢了が徐々に成長(?)し、
冗談も少し覚え、ちょっとずつ人に弱みを見せていく、
なんともいえないかわいげがある、
そのストーリー展開にあるのかもしれません。
新宿鮫はずっと新宿鮫であって、
年こそ取りますが、
ずっと変わらない鮫島警部ですもんね。
普通のシリーズもん小説は・・・。
まだ最終巻(下巻)を、
読み終えていないんですが、
読み終えてしまうのが、
なんとも惜しいシリーズでした。
うん、ゆっくり読もう・・・。
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