「刑事・鳴沢了」シリーズ その三


「刑事・鳴沢了」シリーズ → その一その二




最近とんと【本・雑誌】のカテゴリーで、
まったく読んだ小説を紹介していないので、
小説を読む時間もなく忙しいのか。
と、いうご心配を戴きました。
いえいえとんでもございません。
どんなに忙しかろうが、
体調が悪かろうが、
私は「何もいない。」ということが、
まったく出来ないおっさんです。
「寝る」以外の時間であれば、
生きている限り活字を探し続けます。
そんな訳で(どんな訳?)、
実は年末からこの「刑事・鳴沢了」シリーズに、
どっぷりと嵌まり続けておりました。




熱欲 (中公文庫)孤狼―刑事・鳴沢了 (中公文庫)帰郷―刑事・鳴沢了 (中公文庫)
讐雨―刑事・鳴沢了 (中公文庫)血烙―刑事・鳴沢了 (中公文庫)被匿―刑事・鳴沢了 (中公文庫)
疑装―刑事・鳴沢了 (中公文庫)久遠〈上〉―刑事・鳴沢了 (中公文庫)久遠〈下〉―刑事・鳴沢了 (中公文庫)




第三巻「熱欲」から、
他に浮気することなく一気に読み続け、
現在、第十巻の「久遠」の(上巻)を読み終えました。
中に折込まれていたキャンペーンのチラシによると、
どうやらこの「久遠」でこのシリーズは完結するようです。




この一巻は新潟県警が舞台で、
多少土地勘があるので楽しめたと書きましたが、
二巻は「多摩署」、その次に「青山署」、
ニューヨーク市警」研修をはさみ、
最後は実在の高尾署をモデルにした、
「西八王子署」を舞台にしているので、
ニューヨーク以外は、手に取るように情景が目に浮かびます。



いや、実際それだけでは、
まったく楽しめないはずなんです。
主人公は、タバコも酒もやらない、
筋肉系・体育会系の堅物の元ラガーマン
細やかな心情表現も、
ネチネチしたところが強く、
はっきり言って同感出来ないところの多い、
まったく私とは友達になれないような男です。
しかしこのシリーズ小説は、
まったく不思議なことに、
作品中にあった表現でもありますが、
先を読みたくなる力、リーダビリティが強いのです。
それは、やはりこのシリーズ内で、
いけ好かない男、鳴沢了が徐々に成長(?)し、
冗談も少し覚え、ちょっとずつ人に弱みを見せていく、
なんともいえないかわいげがある、
そのストーリー展開にあるのかもしれません。
新宿鮫はずっと新宿鮫であって、
年こそ取りますが、
ずっと変わらない鮫島警部ですもんね。
普通のシリーズもん小説は・・・。





まだ最終巻(下巻)を、
読み終えていないんですが、
読み終えてしまうのが、
なんとも惜しいシリーズでした。




うん、ゆっくり読もう・・・。





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