「吉原手引草」



吉原手引草 (幻冬舎文庫)

吉原手引草 (幻冬舎文庫)




人気絶頂の花魁が突如姿を消したのか?。
その全容・詳細はまったく不明のまま、
そしてまたこの聞き手が誰なのか不明のまま、
関係各者から聞き込みを重ね、
徐々に見えてくる事件の真相。
聞き込みの証言のみですから、
まるでイッセー尾形の一人芝居の台詞のような文章です。
しかしこれでここまで、
完成度の高い物語を作り上げる、
松井今朝子さんの表現力に脱帽です。
こりゃすげーや。
吉原のシステムそのものもきっちりと解説されていて、
その取材範囲の深さを感じました。
こりや直木賞受賞も当然の素晴らしい作品です。





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