「明日の子供たち」(幻冬社文庫)




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明日の子供たち (幻冬舎文庫)

明日の子供たち (幻冬舎文庫)




さて有川浩さんの、
最新文庫作品は、
児童養護施設を扱ったお話。
過去にも自衛隊自衛官
地方公務員や、
ニートやフリーターなど、
他からの理解度が低い、
職業や立場をテーマにした、
社会的な作品はいくつかありましたが、
なぜ今「児童養護施設」なのか、
正直とっても不思議でした。
義兄と義姉が元職員で、
職場がその出会いであったことは、
なんとなく聞いてはおりますが、
詳しい仕事内容などは、
全く聞いたことがありません。




IT営業から転職した、
若き男性職員・三田村と
先輩女性職員・和泉の、
主に二人の目線を通して、
職員、子供たちの
成長する日々を描いた、
ヒューマンドラマなんですが、
読んでいる途中で、
この本がどうしても書きたかった、
「正しく施設のことを知ってほしい」
「施設にいる=可哀想ではない」
という強いメッセージを感じました。
なんとこの本は、
そんな児童養護施設にいた、
高校一年生の女の子が、
大好きな作家である有川浩さんに、
その想いを手紙を書き、
有川浩さんがそれに応えて、
入念な取材を元に、
紡ぎあげたお話なのです。
もちろんストーリー自体は、
ノンフィクションではないんでしょうが、
おそらく実際にあったであろう出来事を、
パズルのようにつなぎ合わせて、
有川浩作品らしい、
強い女、頼りない男が登場し、
言葉一つで傷つき、喜び合う、
いつもの絶妙なバリバリの、
ストーリーテラー!!
最後は必ずホロリとさせられます。




読了後は姪に貸す約束ですが、
是非その前に、その母であり、
元職員の義姉に読んでもらって、
正直な感想を聞きたいところです。





ガクアジサイ  薔薇