「ビッグコミック×藤子・F・不二雄SF短編集」( 上・下)

「ビッグコミック×藤子・F・不二雄SF





ドラえもん (1) (てんとう虫コミックス)

ドラえもん (1) (てんとう虫コミックス)




私自身、ガキの頃、熱心なドラえもんファンでありました。
もちろん単行本は全巻持っておりましたし、
テレビアニメも毎週欠かさず観ておりました。




そんな訳で、子供達には、幼少の頃より、
ドラえもんパーマンの全巻を身近においておきましたが、
私以上にすっかり藤子・F・不二雄さんの熱心なフリークに育ったのは次男です。




なんせそこいらの「深読み本」や「秘密本」は、
まったくもって次男の知識に遠く及びません。
彼は一話一話のストーリーを熟知し、
登場人物のほとんどの誕生日すらも覚えているのです。
これはもうフリークというよりもオタクと言って良いでしょう。





藤子・F・不二雄さんの作品といえば、
ちょっと問題のある主人公の周囲には、
粗暴で肥満気味の喧嘩の強いガキ大将、
お金持ちの子で、口や髪型の尖ったそのおべっか使いの腰巾着、
なぜか同性の友達の少ないかわいい女の子。(朝・昼風呂好き。)
と、いうお馴染みのキャストがいつも不動で、
なんだか、ほんわかと、うっかりちゃっかりものや、
心温まるストーリーが展開されるものと思い込んでおりました。




ブラックな社会風刺や、おかしな不思議系の作品は、
「怪物くん」や「笑うセールスマン」の、
藤子・A・不二雄さんのほうの作品であると思っていたのです。




しかし、最近発売になった、
こちらの上下巻を買い読んで見ると、
私の思いこみはまったくの間違いであったことに気付きました。








F氏のその代表作の多くは、小学○年生や、コロコロコミック等の、
少年誌に掲載されたものですが、
この二巻は主にビックコミック系の青年誌に掲載された、
SF系の不条理的な短編37作を集めています。
読みようによってはA氏よりもとってもブラックな内容が多く、
普段ほんわかと描かれてたタッチに似たキャラによる性描写には、
むしろ生半可な専門成人漫画よりもドキっとしてしまいました。




これを中1の長男はともかく、小4の次男に読ませるのは、
若干抵抗がありますが・・・、
・・・まあ、いいんじゃない。あはは。




私は未成年にはわずかな性描写に目くじらを立てるよりも、
安易な生命の「蘇り」や「甦り」を、
簡単に描く作品に注意すべきではないかと、
常々感じております。




そうそう、この上巻にもありました。
「愛欲」よりも「食欲」が恥ずべきものとされる、
「不条理」な世界なお話が・・・。(笑)




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