公式サイト http://www.foxmovies-jp.com/birdman/
長年クリント・イーストウッドのファンですが、
まだ「アメリカン・スナイパー」も観ていないのに、
今年のアカデミー賞を争ったライバル作で、
結果、作品賞、監督賞、撮影賞、脚本賞と、
四つのオスカーを最多受賞した、
「バードマン」を観に参りました。
はい、クリちゃんファン失格です。
映画館は家内のリクエストで、
八千代緑ヶ丘のTOHOシネマ。
実は私はお初でございました。
さてとてもラッキーなことに、
シートがリクライニング付のデラックス、
プレミアスクリーンでの上映でございました。
しかし横との席もこんなに間隔が開いていると、
イマドキの若者の映画館デートは、
こっそり手もつなげないんジャネ??
(´-ε-`)
監督は「バベル」の、
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。
主演はあの「バットマン」シリーズ、
初期二作のマイケル・キートン。
物語の主人公のリーガン・トムソンは、
かつて『バードマン』というヒーロー映画シリーズで、
主役をつとめ人気絶頂だったものの、
今は落ち目なハリウッド俳優。
ヒット作に見放されて二十年、
60代になったリーガンは妻とも離婚し、
娘はドラッグ更生施設から出たばかり。
再起をかけて臨むのは、
かつて俳優になるきっかけとなった、
レイモンド・カーヴァーの短編、
『愛について語るときに我々の語ること』を、
ブロードウェイで舞台化し、
自ら演出と主演を務めること。。。
このあらすじだけでは、
なんだかお安いヒューマンドラマって感じですが、
そこはあのバベルの監督、
演出、脚本、音楽、撮影がとても斬新。
劇場内の周辺のみで進行する物語なんですが、
不思議なカメラワークで、
まるで作品全編が長回しの、
1ショットのように見え、
それにジャズドラムの音が呼応し、
グイグイと話に引き込まれてしまいます。
自己意識との対話と葛藤、
そして交錯する狂気。
今までにない演出手法で驚きました。
おそらく仕掛けはまだまだ、
要所要所に隠されているはずです。
DVDが発売になったら、
繰り返し観てみたい作品です。
あ。これは映画の演出には関係ないけれど、
ナオミ・ワッツがかなりおばさんになっていたな〜。
ワタシら夫婦より一つ年上だもん仕方ないか。
(´・ε・`)