千葉県立佐倉高等学校記念館(旧本館)・鹿山文庫(地域交流施設) 〜堀田正倫像〜

285-0033 佐倉市鍋山町18
公式サイト http://www.chiba-c.ed.jp/sakura-h/




→ 旧堀田邸 〜さくら庭園〜
→ 安城山 不矜院 甚大寺 〜堀田正俊・正睦・正倫墓〜
→ 「佐倉」の検索結果一覧 - 旧・元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】跡地
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まだ中二の長男ですが、
ちょっとでも受験する可能性のある高校へは、
文化祭等の行事に訪れてみて、
その雰囲気や、校風に触れてみるように、
と、進学塾では云われているそうです。





佐倉高校正門前 佐倉高校配置図





あたしゃ、高校なんて、
どこだっていいじゃねーか主義。
息子の受験するかもしれない高校訪問に同行するほど、
教育熱心な父親ではありませんが、
ここだけはかなり昔より、
一度訪れてみたい高校でありました。
今日はその高校の文化祭「鍋山祭」。
この高校、なんとその歴史をみれば、
寛政四年(1792)、佐倉藩藩主、
堀田正順が創設した「佐倉学問所」まで遡ります。
千葉県内いや日本有数の歴史を誇る高校、
千葉県立佐倉高等学校です。




佐倉高校の木立




県立高校の校庭とは思えぬほどの、
整備された庭と木立。
主な目的は長男の高校訪問ですから
車で来る訳にも行かず、
通学するであろう方法と同じ、京成電車での訪問です。
京成佐倉駅からまるで山登りのような通学路。
辿り着いたこの木立はとてもひんやりとしていて生き返りました。



楷樹




この木立の入口右には、
孔子縁の楷樹が植えられていました。
孔子の子孫により寄贈されたというこの植樹。
崩さずににきちんと書かれた書を「楷書」と呼ぶのは、
この植物に因んだものだそうです。




堀田正倫像堀田正倫像近景




→ 堀田正倫 - Wikipedia




その左隣には、下総佐倉藩・堀田家最後の藩主、
"ラスト・トノサマ"の堀田正倫の胸像です。
明治になって、麻賀多神社前からこの地に移転し、
この千葉県高校唯一現存の明治建築校舎を寄贈しました。



佐倉高校記念館
佐倉高校記念館(左より)




明治四十三年(1910)建立、今年ちょうど100周年となる、
国の指定登録有形文化財の、
旧本館である、佐倉高校記念館。
残念ながら内部は関係者以外立入禁止でありましたが。
重厚な造りを垣間見ることは出来ました。





東郷池
東郷池畔より佐倉高校記念館を望む




その記念館、左手前には池があります。
これ、この旧本館の建立と歴史を同じくするもので、
明治三十八年(1905)の日露戦争日本海海戦勝利を記念して、
東郷池と名づけられたものだとか。




東郷平八郎揮毫碑(表)東郷平八郎揮毫碑(裏)





確かに、朝鮮半島のような出島があり、
その池畔には、東郷平八郎書の、
「服膺而勿失」と、
立派な石碑が建っていました・・・。





鹿山文庫(地域交流施設) 




さて、この佐倉高校の所蔵する宝物を展示する、
「地域交流施設」とされている「鹿山文庫」を訪ねてみましょう。




鹿山文庫(地域交流施設)内 




いやいや、参った。
こりゃ下手な博物館顔負けの充実した内容。




木造孔子坐像



宝暦三年(1753)に、老中だった堀田正亮が、
江戸藩邸内に孔子廟を祀ったときに置かれたもので、
明治のここへの移転と同時に堀田正倫が贈りました。




温故堂




佐倉藩三代藩主、堀田正時書の「温故堂」の扁額。
「温故堂」と名づけられていたのは、
文化二年(1805)から天保七年(1836)までのこと。
その後も様々に名を変えて現代に至ります。




東郷平八郎書
乃木希典書




先ほど東郷池は説明済みですが、
やはりそのオリジナルの「服膺而勿失」の書がありました。
そしてやはり乃木希典さんもここにも登場。
乃木さん佐倉での大演習で、
児玉源太郎さんに大敗したのは有名な逸話です。




長島茂雄コーナー




私はアンチ巨人で、日蓮宗が苦手ですが、
千葉県出身の三大スターは、
日蓮伊能忠敬長島茂雄説を否定しません。
やはり佐倉高校出身の一大スターはかのミスターのよう・・・。
う〜ん、どうでしょうか、
やはりいわゆる、ミスターが一番のスターなんですね。えぇ。






次男カヌーに乗る 1  次男カヌーに乗る 2




次男はカヌー部の主催する、
プールでのカヌー体験に大満足。
おいおい、君の高校体験ではないぞ。
・・・ま、いいか。(笑)




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