「男の仕事、男の一生について」思う黒澤明監督作品の二作について

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かなり昔から勧めていた、
この二作ようやくを観て、
最近、世界のクロサワ・ミフネの、
ファンになったという馬油です。
私もクロサワ・ミフネの娯楽大作としては、
この二本が一番のお気に入りのシリーズです。
でもこの二人のペアの真骨頂は、
まだ他にもありますし、
他にも是非観てほしい作品は山ほど・・・。
今回はタイトルこの通り、
男の一生、仕事に絞ったお勧め二作です。

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馬油が今、思っている通り、
世界のクロサワといえば、
今ではミフネとセットにされておりますが、
私は黒澤明監督作品で、
最も重要だった俳優は、
三船敏郎ではなく、
志村喬であったと思っております。
代表作「七人の侍」の、
志村のかっこよさは、
言うまでもありませんが、
私はこの「生きる」の、
かっこうの悪い志村が、
私は一番素敵に思えてなりません。
命を賭して、小さな公園を作る主人公。
私が一時期、公務員を目指したのは、
若き日に観たこの映画の影響でした。

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命短し恋せよ乙女。

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一方、ミフネが、
とても良かったのはこちらです。
幕末、花形の長崎留学を経て、
お目見え医を目指していた若き医師が、
なぜか小石川療養所に押し込められ、
不満と鬱積の日々を過ごします。
この若き医師を演じているのが加山雄三。
そして小石川療養所の、
頑固なボスが「赤ひげ」こと三船敏郎。

今でこそ、どこが、
「若大将」なのか、
ちっとも分からない加山さん。
この頃はとてもフレッシュで、
若者ならではの考え方の変化や、
その表現がとても良かった・・・。
奇しくも、これは、
黒澤最後の白黒映画であり、
三船との決別となった作品です。
なんとも感慨深い、
感想が湧きましたものです。

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