「現代親鸞入門 〜真宗学シリーズ(1)〜」


→ 文殊山 常圓寺 本坊 その三 〜 お彼岸 2010春 〜




昨年春のお彼岸のこの記事に対して、
この時の法話の本多静芳先生より、
直接こんなメールを頂戴しました。


突然のお便り失礼いたします。
昨年、三月、船橋市の常円寺さまで、
お取り次ぎをしました、本多静芳と申します。

今回、不思議な巡せ合わせで、
常円寺における私の法話をご紹介頂いたサイトを拝見しました。
お詫びをしたく、メイルをお送りしました。
それは、他の仏教の実践そのものが雑行雑修なのではなく、
真宗の信心を求め、それを自身の畢竟依とする歩みとしながら、
他の仏教の仏道を並列的に自身の行とするのが、
雑行雑修ということなのだとお伝えしたかったということです。
それで、他の行を雑ぜるので雑行であり、雑修と申します。

次回は、このような誤解を生まない表現をしたいと思いました。
これは、私の表現と理解の浅さが、引き起こした誤解だと思い、
今、貴殿のサイトを拝見して、お詫びを申し上げようと思いました。
以上、簡略ですが、お伝え申し上げます。

なお、真宗は、大乗仏教ですから、基本的に一元論です。
これは、龍大の名誉教授、信楽峻麿師が、
沢山の論文や一般向けの書物で、ひろく示しておられますので、
ご参考にしていただければと存じます。
私は、今まで信楽峻麿先生の論文を多く学び、
またその法話や講演をよく聴いてまいりました。
前回、常円寺様での法話は、
下記の書籍の第五章「めざめ」体験を信心という、の部分と重なります。
信楽峻麿『真宗学シリーズ?現代親鸞入門』法藏館、172頁〜。

もし、また常円寺様でお会い出来たら、是非、お声をおかけ下さいませ。合掌称名聞名

今年も、三月、常円寺様に出講します。
まだ、講題は決めていませんが、
行信不二、生活と仏法は一如ということを、
仏壇の論理と台所の論理という側面からお話できればと思っています。



浄土真宗本願寺派万行寺住職
アーユス仏教国際協力ネットワーク理事
東洋大学非常勤講師
本多静芳
http://www7a.biglobe.ne.jp/~mangyoji/

著名な先生より直接のメール。。。
正直なところ、"ヤバイな、アッチャー・・・"でございます。(笑)
しかし今改めてあの記事を読み返してみると、
あの常円寺さんに対する反感のような感情が、
なにやら先生の法話に対しても影響してしまって、
とても了見の狭い感想になって、
それをそのまま記事にしているようで、
深く反省致しております。
私はこんなメールを返信致しました。



本多 静芳 先生

お世話になっております。
元・【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】、
makoto-jin-reiこと、習志野市在住の○○信と申します。

私に誤解があったようで申し訳ございません。
確かに、あの話は、浄土真宗の信者が前提であって、
真宗信者として、他の宗派の行を並列で行なうことが、
"雑行雑修"であるということでございますね。
納得致しました。失礼の段お許しください。

もしお許しをいただければ、あの記事を訂正するよりも、
今回の先生からのこのメールを、
ブログにそのまま記載させていただきたく思います。

またお会いできましたら、
真宗の一元論について、ご教授願いますことを、
楽しみにして致しております。
この度はメールありがとうございました。

すると早速、本多先生より、
このブログへのメール転載のお許しと、
親鸞聖人がなぜ、その行道にいたったのかという、
先生の"思い"を教えて頂きました。
本当ならば、当該記事を削除すべきで、
過去はそのようにしておりましたが、
これはあくまで私のブログなので、
あえてそのままとし、「この記事の後日談」として、
今日のこの記事をリンクして貼ります。




→ 「親鸞」の検索結果一覧 - 旧・元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】跡地




さて何度か書いておりますが、
元々、親鸞は、私が「無宗教者」であると自称していた頃より
最も興味のあったお坊さんの一人でした。
その後、様々な本を読み、ご存知の通りに様々な"巡礼"を重ね、
あれもこれもありがたいという「多宗教者」となった今では、
逆に親鸞の教えが理解し辛くなってしまったのかもしれません。
なんせ、イソップ物語のキツネのような私ですから、
分からない教えは、不味いに違いない・・・。」(大汗)




現代親鸞入門 (真宗学シリーズ1)

現代親鸞入門 (真宗学シリーズ1)



先生お薦めのこちらの本を読んでみます。
本多静芳先生、この度は誠にありがとうございました。





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