「あなたには帰る家がある」 (集英社文庫) 〜山本文緒プチマイブーム その二〜



→ 「恋愛中毒」 〜山本文緒プチマイブーム その〇〜
→ 「プラナリア」 〜山本文緒プチマイブーム その一〜





この二冊を読んですっかりハマってしまった山本文緒さんワールド。
ブクオフで十数冊買い集めて、リビングの角に積んだままにしていたら、
普段は滅多に本を読まない妻が、
たまたま手にとってちら見してハマってしまったそうです。
そんな彼女が最初に夢中になっていたのがこちらでした。




あなたには帰る家がある (集英社文庫)

あなたには帰る家がある (集英社文庫)




二組のタイプ異なる夫婦とその"交わり"を中心に描き、
いわゆるドロドロとした内容の不倫小説です。
要するに、結婚外恋愛に陥ってゆく男女を描き、
その破滅的な展開を表現しているに過ぎない作品ではありますが、
実際、結婚生活を長く存続出来なかった女性著者のリアルな目線。
そして女性視点ならではの「家庭」「仕事」「結婚」を、
コツコツと浮き彫りにしている作品です。
はたして「結婚」ってなんだろう。。。
いや、ホント、これも鳥肌がたったのは事実。





夜明けの街で (角川文庫)

夜明けの街で (角川文庫)




→ 「夜明けの街で」(角川文庫) 〜人生初、車に轢かれる〜 - 旧・元【東京】江戸御府内八十八ヶ所順打ち巡礼記【遍路】跡地





つい最近、この東野圭吾氏の不倫小説を読み、
やはり衝撃を受けたこともは先日記事にしたばかり。
しかし、この山本文緒氏の本作の方が、
現実問題よりも事後の関係があやふやではあるとおもいます。
でもね、この題名「あなたには帰る家がある」というのは、
登場人物が読み手に対して言っているメッセージのような気がしてなりません。
その点ではこっちの方がとてもリアルでありシュールでした。




うん、この二作品はこれから結婚しようとしている、
すべての若き男女に読んでもらいたいと思う作品です。




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