「震える牛」(小学館文庫)

古くからのこちらを読んでくださる稀有なお方より、
最近、映画や読書ネタが少ないとのご指摘を頂きました。
いえ私は平均すればずっといつもの通り、
一週間に2,3本の映画のDVDを観て、
4,5冊の書籍、小説等の文庫本と、1,2冊のコミックス、
そして数冊の月刊誌・週刊誌を読んでおります。
しかし最近どうもここにどうしても書きたいという、
面白い作品に出会えていないというのが本音のところ。
しかし、これは初めて読んだ作家さんの作品だったけど、
なんとも興味深く、また衝撃的な内容で驚きました。




震える牛 (小学館文庫)

震える牛 (小学館文庫)




相場英雄さんの「震える牛」。
簡単に要点を挙げれば、
捜査一課継続捜査班の熟練刑事が、
迷宮入り寸前の殺人捜査をすすめてゆくうちに、
「企業の嘘」「食品偽装」に突き当たるというストーリー。
正直、文章のリズムはあまり良くなく、
サクサクと読み進める文体ではありませんが、
前政権の大臣の実家のスーパーとか、
ブラック企業疑惑の衣料品生産販売会社だの
容易にモデルの分かる実在企業が次々に登場し、
「そんなこと書いていいのか!」と心配してしまう、
なんともギリギリ話題の問題作。
ただ、このタイトルはどうだったのかな。
このタイトルである程度オチがネタバレだよねぇ。
でもホント面白かった。




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