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本日は恒例の電話番で、
いつもの通りの貯金ネタです。
先日、出先で読んでいた本が終わってしまい、
とりあえず飛び込んだ書店で手に取った文庫本。

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- メディア: 文庫
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確かこれは去年劇場公開されていた映画の原作かな?
なにかの映画を観た際に予告編を観たけれど、
歴史考証がハチャメチャなコメディ映画だと思っていたので、
あんまり興味がなかったんですが、
先日、「一路」を読んだこともあって、
「参勤交代」つながりで読んでみようか。
映画の原作ではありませんでした。
元々は映連の第37回城戸賞を受賞した脚本で、
映画化に向けての「ホン直し」と並行して書かれた「小説化」です。
磐城の小藩・湯長谷藩は、
ご公儀・老中から、
「金山届出に偽りあり」と、
難癖をつけられて、
参勤交代で国元に戻ったばかりに、
「これから五日以内に参勤せよ。」との命を受ける。
遅れれば藩主切腹でお家取りつぶし、
閉所恐怖症で籠に乗れないお人よしの藩主。
知恵物の家老。武芸を誇る家臣たち。
そして助太刀は伝説の忍者。
登場人物の身分の違いによる言動・立ち振る舞いや方言など、
やっぱり歴史公証はあんまり正確ではないけれど、
エンターテインメントとしてはとても面白かったなぁ。
これ原哲夫さんがマンガ化したら胸熱の"漢"作品になるでしょう。
そして実はこの作品、磐城から陸前浜街道を舞台にしている通り、
3.11とその後の人災に対してのメッセージが強く込められているんです。
「殿様というても同じ人間。糞もすれば女も抱く。
それなのに威張りかえって、なぜこっちを下人扱いするのか。」
「磐城の民も、飯盛女も、みな等しく明日を願う心を持っておりまする。
なぜ下々の者ばかりが虐げられねばならぬのです!」
「よいか。けっして磐城の土を殺すでないぞ。この先、永遠にな。」
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なんとYouTubeに、
映画一本がまるまる貼ってありました。
映画も面白かったけど、
やっぱり小説よりもコメディ色が強く、
かなり物語の設定と進行が異なります。
私は小説の方が好みです。