「文明開化 灯台一直線!」(ちくま文庫)


→ 「金の殿 時をかける大名・徳川宗春」(実業之日本社文庫)
→ 「超高速!参勤交代 リターンズ」(講談社文庫)
→ 「引っ越し大名三千里」(ハルキ文庫)
→ 「幕末まらそん侍」(ハルキ文庫)
→ 「超高速!参勤交代」(講談社文庫)
→ 「土橋章宏」関連の記事




さて本日は17日ぶりのD当番日。
ランチはコンビニ飯の予定なので、
恒例の貯金ネタは、
こちらの文庫本にて失礼します。







あの「超高速!参勤交代」の著者で、
脚本家・土橋章宏さんの最新文庫化は、
平成二十四年(2014)に筑摩書房から、
「ライツ・オン!明治灯台プロジェクト」
の、書名で刊行されたコチラです。




→ 犬吠埼灯台 〜リチャード・ブラントン像〜
  → 犬吠埼灯台 - Wikipedia
    → リチャード・ブラントン - Wikipedia 
→ 野島埼灯台 〜レオンス・ヴェルニー像〜
  → 野島埼灯台 - Wikipedia 
    → レオンス・ヴェルニー - Wikipedia




たまたま偶然なんですが、
先日の犬吠埼灯台や野島崎灯台で、
ワタシのテンションが上がっていたのは、
ちょうどコチラを読んだばかりだったから!




後に代表作となる、
あの犬吠埼灯台を含む、
二十六の灯台を設計し、
「日本灯台の父」
と、呼ばれるイギリス人技師、
リチャード・ブラントンは、
明治のお雇い外国人の第一号。
彼が妻子を伴い長崎県伊王島に、
灯台を建設する苦悩を、
そのリチャード本人の視点と、
英脱走兵と遊女のハーフ、
緑色の瞳をしたジョーこと、
通詞・丈太郎の二つの視点で、
交互に物語が進行します。
時は明治維新間もない激動期。
伊藤博文井上馨江藤新平
アーネスト・サトウ
ハリー・パークスといった大物や、
後に東芝の祖となる、
からくり儀右衛門こと、
田中久重も登場しますし、
野島崎灯台等を設計した、
ライバルのフランス人技師、
レオンス・ヴェルニーも、
物語の役割上ちょっと悪役で現れます。
実際、後にヴェルニーの灯台は、
関東大震災等の地震で倒壊したものが多く、
その辺りをチクリと皮肉る表現もありますが、
この小説では和解をして、
感動的なハッピーエンドで、
フィナーレを迎えます。
脚本家らしい土橋さんのフィクションですが、
灯台の建設そのものを、
主題として取り上げた小説は少ないそうで、
灯台マニアには垂涎の内容とか。




灯台なんて現代はGPSがあるから、
必要ない?なんてお思いの方は大間違い!!
海上交通の安全を守る「航路標識」の中で、
音を利用した霧信号所こそ廃止されましたが、
今も併設されている無線方位信号所は、
GPSと並ぶ重要な「電波標識」ですし、
やはり最重要なのは目に直接見える、
灯台の存在とその光である、
光波標識」なのです。



→ 「灯台のことなら」 公益社団法人 燈光会 | 航路標識事業の発達を助成し、航路標識に関する知識の普及を図る




ワタシも灯台マニア道に、
足を踏み入れたくなりました。
と、いう訳で、【灯台】カテゴリーを追加しました。



しかしこの改題さぁ。。。
このマンガを知らない世代には、
なんのこっちゃサッパリわからんだろーね。




東大一直線 (1) (小学館コロコロ文庫)

東大一直線 (1) (小学館コロコロ文庫)




赤塚不二夫の作品で、
アホな子の勉強部屋に、
「拓大一直線!」
って、書いてあるコマがあったっけ。(笑)