【秩父第三十三番】延命山 菊水寺

宗派 曹洞宗
本尊 聖観世音菩薩
ご詠歌 春や夏 冬もさかりの 菊水寺 秋のながめに 送る年月
369-1503 秩父市下吉田1104




断層の見える岩壁




さて三十番代の札所間は、
かなり離れておりますが、
第三十二番・法性寺と、
第三十三番・菊水寺は、
わずか7.5kmとのこと。
上り下りも少なくて、
岩肌に断層が見えたり
のどかな里山の田舎道で、
ゆっくりまったりと、
景色を楽しみたいところですが、
この時すでに午後二時半。
最後の札所が閉まるまで、
あと150分しかありません。




菊水寺




第三十三番・延命山菊水寺に着きました。
が、参道入口の石標には、
「大櫻山長福寺」とあります。
山号、寺号ともちゃうやん?!
どうやらここは元々は長福寺で、
菊水寺は600m南にあったとか。
菊水寺は永禄十二年(1569)に、
武田信玄秩父侵攻で焼失し、
本尊は長福寺に移されました。
菊水寺は再建されなかったので、
巡礼者は長福寺にお参りし、
だんだんと混同されていきます。




菊水寺本堂




文政二年(1820)に、
この入母屋造で、
千鳥破風を壁で囲い、
土間の礼堂を設けた、
この本堂が建てられ、
菊水寺の本尊を、
長福寺の本尊としました。
つまり菊水寺と長福寺は、
二つで一つのお寺なんです。
な、もんで、
本尊は平安末期作で、
前立が室町時代作という、
豪華なワン・ツー聖観音ズ。





第33番朱印